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名称 | 月窓公の降龍墨絵(げっそうこうの こうりゅう ぼくが) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
指定年月日 | 昭和47年9月14日 |
数量 | 1幅 |
所有者 | 宗真寺 |
宗真寺は、河辺町河都とにある曹洞宗の寺院で、慶長6(1601)年に内子の高昌寺(こうしょう じ)の末寺として現在地に建立されました。
本画は、紙本墨画(しほん ぼくが)の降龍図で、雲の晴れ間に姿を見せた龍の全身が細かな筆致で描かれています。
本紙の大きさは、縦128.5㎝、横52.0㎝で、右下の落款には「月窓」と記されています。
月窓は、大洲藩2代藩主・加藤泰興(1611~1678)の号として知られています。
寺の伝えによると、浮穴村(うけな むら、現在の北平、川上、西予市野村町惣川)が大飢饉となり、泰興はその巡視の際に宗真寺に宿泊し、後日その記念に自ら描いた本画を寺に贈ったとされています。
現在のところ、泰興の書画作品は本画が唯一であり、泰興の画業を知る上で大変貴重な作品といえます。
月窓公の降龍墨絵