ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > わがまちの文化財 > 大谷文楽人形頭、衣裳、道具

本文

大谷文楽人形頭、衣裳、道具

更新日:2016年12月26日更新 印刷ページ表示
名称大谷文楽人形頭、衣裳、道具(おおたに ぶんらく にんぎょうかしら、いしょう、どうぐ)
指定種別県指定
種別有形民俗文化財
指定年月日昭和34年3月31日
数量1式
所在地大洲市肱川町大谷1735
保護団体大谷文楽保存会

概要

 これら道具は、県指定無形民俗文化財「大谷文楽」に用いられるもので、文楽(人形浄瑠璃)の中心となる人形の頭や、その衣装などで構成されます。

 人形頭は64点を数え、このうち著名な人形師である天狗 久(てんぐ ひさ、天狗屋久吉)によるものが16点、人形 友(にんぎょう とも、横山友次郎)によるものが7点、大江 順(おおえ じゅん、大江順栄)によるものが3点含まれています。いずれの人形師も、阿波国(徳島県徳島市国府町和田)の阿波人形浄瑠璃にゆかりのある人物です。衣装道具などとともに、現在は大谷郷土文化保存伝習館で保管されています。

 嘉永6(1853)年、淡路人形芝居・吉田伝次郎一座の巡業をきっかけとして、一部の座員が村芝居をはじめます。安政3(1856)年には、阿波国から人形衣装を購入し、文楽としての形を整えたとされます。明治、大正期には、南予の一座を買収し、規模の拡大と道具類の充実を図っています。第2次大戦中の混乱期に一部を遺失するなどしましたが、現在では地元保存会によって丁寧に伝承されています。

大谷郷土文化保存伝習館の位置図