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名称 | 盤珪国師写経(ばんけい こくし しゃきょう) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(書跡) |
数量 | 4点 |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
所在地 | 大洲市中村618の1(大洲市立博物館内) |
所有者 | 如法寺 |
如法寺(にょほうじ、臨済宗妙心寺派)には、開山の盤珪永琢(ばんけい ようたく)の写経として、観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五、みょうほう れんげきょう かんぜおん ぼさつ ふもんぼん だいにじゅうご)2点、般若心経1点、禅の要義を説いた楞厳咒(りょうごんしゅ)1点の、計4点が残されています。
なかでも、寛文10(1670)年正月に書かれた観音経のうちの1点と般若心経については、盤珪が自身の血で書写した「血書経」です。
観音経の巻末の詞書(ことばがき)には、一文字書くごとに3礼をしたことが書かれています。
如法寺は、この前年の寛文9(1696)年に現在地に建立されているので、寺の安寧を願い書かれたものと思われます。
一文字も疎かにすることなく記されたこの写経からは、盤珪の人柄が偲ばれるとともに、血書経に込められた如法寺への強い祈りをうかがい知ることができる貴重な資料といえます。
観音経の血書経