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名称 | 中江藤樹筆 孝字并釈(なかえとうじゅ ひつ こうじ ならびに しゃく ) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(書跡) |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和41年11月3日 |
所有者 | 個人 |
この書は中江藤樹(1608~48)の直筆で、本紙の大きさは縦45.2㎝、横56.5㎝の紙本横幅の掛け軸です。
1文字のみ大きく書かれた「孝」字の左には7行にわたって孝の解釈が漢文で述べられており、そこには、常に戒めて、親は当然のことながら周りの人々に愛敬の誠を尽くすべきだ、と藤樹思想の根本である「孝」について、端的に述べられています。
江戸時代中期の記録によれば、家老の加藤氏が所蔵していたものと書かれています。
江戸期から大洲に残されていた由来がわかる資料であること、また藤樹の遺墨の中でも、この孝の文字のような大書は少なく、かつ力強い筆跡で、書としての出来栄えも良く、注目すべき作品といえます。
孝字并釈