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名称 | 木造延命地蔵菩薩座像(もくぞう えんめい じぞう ぼさつ ざぞう) |
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指定種別 | 有形文化財(彫刻) |
指定年月日 | 昭和54年9月14日 |
数量 | 1躯 |
所有者 | 中居地区 |
この木像は河辺町の中居地区を見下ろす大師堂に祀られている像高82.9cmの仏像です。
半眼の穏やかな面相で、制作年などの記録はありませんが、全体のつくりや顔の表情などから18世紀頃に制作されたものと考えられています。
延命地蔵の本来の特徴は、蓮華座(れんげざ)上に右膝を曲げ、左足を垂らして座り、右手で錫杖(しゃくじょう)を握り、左手の手のひらに宝珠(ほうじゅ)を載せた姿ですが、本像は残念ながら錫杖と宝珠は現存していません。
岩座(いわくら、岩の形をした台座)を除いて、像の表面は漆を塗り金箔を貼る漆(しっ)箔(ぱく)の技法が使われています。
この大師堂は「大洲藩主の御祈禱所」だったとも伝えられており、それを裏づけするように大洲藩の定紋である蛇の目紋つきの香炉が現存しています。
木造延命地蔵菩薩座像