本文
名称 | 絹本著色阿弥陀如来図 |
---|---|
指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和44年3月29日 |
所有者 | 西方寺 |
この図は、西大洲八尾地区の西方寺にある室町時代に描かれた仏画です。
来迎印(らいごういん、右手を上げ左手を下げてそれぞれの手の親指と人差し指で輪を作る)を結び、踏割蓮華(ふみわり れんげ、左右の足で別々に踏まれた蓮の花)に立った阿弥陀如来が、亡くなる人を迎えにいく様子が描かれています。
箱書きによれば、元々は寛文3(1663)年に幕府御用の宇治茶師・上林峯順(かんばやし ほうじゅん)の菩提を弔うため、峯順の母が平等院に寄進したものとされています。
その後、大洲の境屋徳助(さかいや とくすけ)を経て、西方寺火災後の再興の際に寺に奉納されたと記されています。
以来、火除の阿弥陀として信仰されてきました。
全体的に剥落などは見られるものの、細かな描写は美術的にも優れ、市内で数少ない室町時代の作品として貴重なものといえます。
絹本著色阿弥陀如来図