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名称 | 八幡浜街道 笠置峠越 夜昼峠越(やわたはま かいどう かさぎとうげ ごえ よるひるとうげ ごえ) |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 史跡 |
指定年月日 | 令和5年3月20日 |
面積/道路敷延長 | 約1,804平方メートル/約947.5メートル |
所在地 | 大洲市平野町野田~八幡浜市川之内 |
所有者 | 大洲市・八幡浜市・個人 |
八幡浜街道とは、現在の八幡浜市と西予市(笠置峠越、かさぎとうげ ごえ)、八幡浜市と大洲市(夜昼峠越)を結ぶ古道のことを指します。
このうち夜昼峠越は、夜昼峠(標高約318m)を越えて、八幡浜市川之内と大洲市平野町野田とをつないだ古道です。
この道が通行されはじめた時期は不明ですが、江戸時代前期に描かれた絵図にはすでにこの道が記載されており、少なくとも江戸時代前期以前から通行されていたことがわかります。
宇和島藩の商港であった八幡浜と、大洲藩の城下とを結んだ主要道であり、また、宇和島藩が九州から渡海した遍路を管理するため、限定的に遍路を通行させた道のひとつともなりました。
道の途中には、九州から渡海してすぐに行き倒れてしまったと思われる遍路の墓や、近代の改修によるものと考えられる石積みも残されており、多くの人々が通行したことを物語っています。
当時の道の状態が比較的良好に残されていることから、地域間交通や九州からの遍路の歴史を知るうえで重要な道です。
遍路墓と近代に設置された水準点
上空から見た夜昼峠越