駒手丸船おろしの図
印刷用ページを表示する 掲載日:2023年5月1日更新
名称 | 駒手丸船おろしの図(こまで まる ふな おろしの ず) |
---|---|
指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
指定年月日 | 昭和55年3月11日 |
数量 | 1巻 |
所有者 | 個人 |
概要
駒手丸とは、大洲藩が参勤交代で瀬戸内海を渡海するために使用した藩主専用の御座船(ござ ふね)で、元和2(1616)年に建造されて以降、明治維新(1868年)までに10回造り替えられました。
この絵は、大洲藩御用絵師の若宮養德(わかみや ようとく)が、文政12(1829)年に江湖(えご、長浜)でおこなわれた駒手丸(10代目)の進水式(新造船を初めて水に触れさせる儀式)の様子を描いたものです。
朱地に白の蛇の目紋の船幕で飾られた駒手丸からは餅がまかれ、周辺には多くの人が押し寄せるなど、華やかな様子を伝えています。
御座船の絵は、航海する船行列を描いたものが多いなか、このように船おろしの祝いの状況を表現したものはめずらしいうえ、描写が細かい点からも貴重な絵画といえます。
写真
駒手丸船おろしの図(部分)