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名称 | 木造観世音菩薩立像(もくぞう かんぜおん ぼさつ りゅうぞう) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(彫刻) |
指定年月日 | 昭和50年2月24日 |
数量 | 1軀 |
所有者 | 個人 |
この木像は、肱川町予子林にある客神社裏手の小堂に安置されています。
昭和20(1945)年までは、予子林の柳地区の観音堂に安置されていましたが、元々は同じ区内にあった行能山清福寺という寺の本尊であったといわれてます。
像高91.2cmと小ぶりですが、細身の体型や小作りの目鼻立ち、彫りは浅いもののなだらかで美しく刻まれた衣文が、平安時代後期に造られた仏像の特徴を伝えています。
残念ながら、化仏(けぶつ、観音像の頭上にある阿弥陀仏)のほか、背板、右手の肘から先、両足先、持物、光背、台座など多くのものが失われていますが、市内でも数少ない平安時代の作品として貴重な仏像といえます。
木造観世音菩薩立像