本文
名称 | 備前焼大甕(びぜんやき おおがめ) |
---|---|
指定種別 | 県指定 |
種別 | 有形文化財(工芸品) |
指定年月日 | 昭和41年4月5日 |
数量 | 1口 |
所在地 | 大洲市手成 |
所有者 | 西禅寺 |
西禅寺は、肱川の支流河内川の上流にある手成地区に位置し、康永2(1343)年、瀧之城主である津々喜谷(つづきや)氏の菩提寺として創建された寺院です。
この大甕は、高さ90㎝、口径49㎝、胴径74㎝の大きさで、貞治2(1363)年の銘が刻まれています。
嘉永6(1853)年、開祖塔(かいそ とう)再建の際、塔下より発見され、甕の中からは坐禅姿の白骨が見つかりました。
寺では、開山の真空妙応(しんくう みょうおう)禅師が入寂(にゅうじゃく、僧侶が亡くなること)したものと伝えられています。
室町時代初期に焼成されたこの大甕は、市内でも古いもので、完全形として残っている点からも貴重で、西禅寺開山の歴史を伝える資料として価値の高いものといえます。
備前焼大甕