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名称 | 紺紙金字大般若経 |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(書跡) |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
数量 | 1巻 |
所有者 | 龍護山曹渓院 |
大般若経とは、「大般若波羅密多経(だい はんにゃ はら みた きょう)」の略称で、すべて揃うと600巻にもおよぶ膨大な経典です。
この経典は、6枚が継がれた紺紙(こんし、紺色に染めた紙)に、銀泥(ぎんでい、銀粉を膠(にかわ)で溶いた顔料)で1.7cm幅の罫線を引き、その中に経文を金泥(こんでい)で書いたものです。
経典の末尾にある奥書(文書などの来歴を記したもの)によれば、嵯峨(さが)天皇と弘法大師の手によるものと伝えられます。
このほか、元来は常陸(ひたち)国の根本寺(こんぽん じ)が所蔵していたとされ、明治2(1869)年に龍護山曹渓院の住職であった樵禅(しょうぜん)和尚が、散在していた一部を入手したとも記されています。
平安時代の作品とされるこの経典は、市内においてもっとも古い写経であり、歴史的な点からみても貴重な書跡です。
紺紙金字大般若経