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名称 | 木造兜跋毘沙門天立像(もくぞう とばつ びしゃもんてん りゅうぞう) |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 有形文化財(彫刻) |
数量 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和40年4月2日 |
所有者 | 金竜寺 |
この木像のある金竜寺は、八多喜地区の北側高地にある手成に位置しています(金竜寺は現在廃寺)。
この像は、像高174.5cmにもなる大きさでありながら、足元の地天女(ちてんにょ)を含むほぼすべてが広葉樹の一材から豪快に作り出されています。
造立年代は平安時代(9~10世紀)と考えられていますが、金竜寺に残る棟札には、天長元(824)年3月3日、この地にこの像が飛来してきたとも記されています。
像全体の表面は風化していますが、重量感のある体型と大きな目が、往時の偉容を今に伝えています。
この像は、兜跋毘沙門天像の発展を知るうえで重要な作例と考えられることから、大洲市だけでなく県内においても大変貴重な仏像といえます。
木造兜跋毘沙門天立像