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伊達宗紀公の墨跡

更新日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示
名称 伊達宗紀公の墨跡(だて むねただ こう の ぼくせき)
指定種別 市指定
種別 有形文化財(書跡)
数量 1幅
指定年月日 昭和63年1月7日
所在地 大洲市河辺町植松
所有者 個人

概要

この墨跡には、中心に「須佐之男命(すさのおのみこと)」の文字、左右に「戊子歳正三位(つちのえねのとし しょうさんみ)」「伊達宗紀書」の落款(らっかん)が書かれています。

宇和島藩7代藩主であった伊達宗紀は、宇和島藩の藩政改革を実施し、藩の財政を立て直したほか、現在は国の名勝に指定されている「天赦園(てんしゃえん)」を築庭し、ここを隠居所としています。

晩年は、趣味の書を日課としていたそうで、明治22(1889)年、当時としては異例の98歳という長寿で亡くなりました。

この作品は、「戊子歳」の表記から、宗紀が亡くなる1年前(明治21年)に書かれた作品とわかります。

大洲市内には、書画・詩文に優れた伊達宗紀の晩年の墨跡が少ないことから、歴史的に価値のある作品といえます。

写真

 伊達宗紀公の墨書 伊達宗紀公の墨跡