木造地蔵菩薩立像
印刷用ページを表示する 掲載日:2019年4月19日更新
名称 | 木造地蔵菩薩立像(もくぞう じぞう ぼさつ りゅうぞう) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(彫刻) |
数量 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
所有者 | 地蔵堂 |
概要
この仏像は、大洲城下の中町一丁目の西側入口に位置する地蔵堂に安置されています。
江戸時代に編纂(へんさん)された『大洲妖怪録』によれば、2代藩主・加藤泰興(かとう やすおき)が、讃岐国(現在の香川県)の高松城在番を勤めたころ(寛永17(1640)~19(1642)年)、家臣の垂井兵左衛門昌次が大洲へ持ち帰ったものと伝えられています。
また、明暦3(1657)年、丸亀城在番のときに持ち帰ったという説もあります。
像高は105.2cm、ヒノキ材で像の大半を一材から調成する簡素な構造となっています。
なで肩で、奥行きを抑えた体型は、平安時代後期の作風を継承していますが、実際の制作時期は鎌倉時代に入るものと推定されています。
この像は、奇怪な由来をもつ像として歴史的に価値のある貴重なものといえます。
写真
木造地蔵菩薩立像