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名称 |
王陽明画像(おう ようめい がぞう ) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
数量 | 1幅 |
指定年月日 | 昭和53年7月26日 |
所在地 | 大洲市中村618の1(大洲市立博物館内) |
所有者 | 大洲市 |
当画像の作者・小原慶山(おはら けいざん、?~1733)は、幕府御用絵師・狩野益信(かのう ますのぶ)に学んだのちに、長崎へ移って漢画を学んだ人物です。
大洲藩校の教授であった川田雄琴(かわた ゆうきん)の『止善書院記』によれば、慶山は王陽明の画像を2幅描いたとされます。
そのうちの1幅は近江の「藤樹書院」(現在の滋賀県高島市)に、もう1幅は陽明学者・三輪執斎(みわ しっさい)が建立した江戸の「明倫堂」におさめられたと記されています。
「明倫堂」(江戸)におさめられた当画像は、執斎の弟子であった雄琴が大洲へ赴く際に、執斎が授けたもので、延享4(1747)年の大洲藩校「止善書院明倫堂」落成後は、藩校内に祀られました。
同じく市指定有形文化財の「孔子木像」とともに、礼拝の対象とされたこの画像は、大洲藩校の歴史を知る貴重なものといえます。
王陽明画像