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中江藤樹筆黄鳥画賛

更新日:2020年4月1日更新 印刷ページ表示
名称 中江藤樹筆黄鳥画賛(なかえとうじゅ ひつ おうちょう がさん )
指定種別 市指定
種別 有形文化財(書跡)
数量 1幅
指定年月日 昭和41年11月3日
所有者 個人

概要

当資料は、1羽のウグイスが梅の古木の枝にとまっている墨絵に、中江藤樹が賛文(さんぶんー絵の鑑賞者が記した鑑賞文など)を記したものです。

墨画の作者は、伊予松山藩主であった松平定行(まつだいら さだゆき)に仕えた御用絵師(ごよう えし)・松本山雪(まつもと さんせつ、1581?~1676)で、一時、藤堂高虎にも仕えたとされる人物です。

藤樹の記した賛文には、「学問というものは、知止の上に立ってはじめて基本ができる」と説かれています。

藤樹が大洲藩を去り、母親のもとに帰る固い決意は、この「知止」の上に立ったものと言え、藤樹の思想をうかがうことのできる重要な資料といえます。

この資料は、大洲藩士・松本家に伝えられたもので、のちに川田雄琴(かわた ゆうきん)に贈られ、大洲藩校「止善書院明倫堂」におさめられたと伝えられています。「孔子木像」(市指定文化財、彫刻)、「王陽明画像」(同、絵画)、「細井広沢筆明倫堂額書」(同、書跡)などと並んで、大洲藩校の歴史を伝える貴重な資料です。

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