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名称 |
細井広沢筆明倫堂額書(ほそいこうたく ひつ めいりんどう がくしょ ) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(書跡) |
数量 | 1点 |
指定年月日 | 昭和46年8月30日 |
所有者 | 個人 |
細井広沢(ほそい こうたく)は、陽明学者の北島雪山(きたじま せつざん)に書を学び、兵学、歌道、天文などのあらゆる知識に通じ、その博学が認められ、幕府側用人の柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)に召し抱えられた人物です。
この額書は、細井広沢が享保2(1717)年、同志で陽明学者の三輪執斎(みわ しっさい)が、京都から江戸に出て、下谷荒神町中江藤樹の祠堂「明倫堂」を建てた際、その建物の名称を額に書き記したものです。
この明倫堂は、川田雄琴が大洲へ赴任する際、師匠である三輪執斎から明倫堂の建物とともに、この額書も授けられており、藩校の落成以降は明倫堂内に掲げられていました。
この資料は、大洲藩校「止善書院明倫堂」創設までの歴史を伝える、貴重な資料といえます。
細井広沢筆明倫堂額書