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名称 | 東宇山のクワ(ひがしうやまの くわ) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 天然記念物 |
指定年月日 | 昭和63年12月21日 |
所在地 | 大洲市東宇山甲37 |
所有者 | 個人 |
本樹は、五郎・春賀地区の間にそびえる感応寺山(かんのうじさん、標高688m)の、南面中腹に位置します。
推定樹齢約100年を数え、幹周約1.8m、樹高約13mを測り、市内のクワとしては最大級の大きさです。
クワの葉は、カイコの餌として古くから重用され、養蚕業(ようさん ぎょう)には必要不可欠なものです。
また、熟すと紫黒色になる果実は、ジャムや果実酒などに利用され、根皮は生薬として利用されるなど、クワは人びとの生活と関わりの深い樹木といえます。
大洲は、明治期から昭和初期にかけて、養蚕・製糸業で大きく栄えたため、各地にクワが植えられましたが、現在では見ることが少なくなりました。
本樹は樹齢からみて、この養蚕・製糸の発展期に芽生えたと考えられ、大洲の近代産業を支えた養蚕・製糸の歴史を表す象徴的な樹木といえます。
東宇山のクワ