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| 名称 | シーボルト筆処方箋12枚(しーぼると ひつ しょほうせん じゅうにまい ) |
|---|---|
| 指定種別 | 市指定 |
| 種別 | 有形文化財(書跡) |
| 数量 | 12点 |
| 指定年月日 | 平成14年3月26日 |
| 所在地 | 大洲市中村618の1(大洲市立博物館内) |
| 所有者 | 大洲市 |
当処方箋は、シーボルトの最後の門人で、のちにシーボルトの孫娘・高子(たかこ)と結婚した三瀬諸淵(みせ もろぶち)が、シーボルトより譲り受けたものです。
シーボルトは、文政6(1823)年、オランダ商館の医師として初来日すると、長崎の郊外に診療所兼私塾の「鳴滝塾(なるたき じゅく)」を開設し、多くの門人を育成しました。
当処方箋には、コレラなどの急性胃腸炎や胃酸過多症などに対する薬の処方が記されています。全12枚のうち3枚には、シーボルト直筆の署名が記され、シーボルトが実際に日本人患者を診察していたことをうかがわせます。
シーボルトの処方箋は、全国でも長崎に6枚と大洲に12枚だけが残されている、大変貴重なものです。幕末の医学を知るうえで、重要な資料といえます。
シーボルト筆処方箋のひとつ