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名称 | 盤珪国師墨跡(ばんけい こくし ぼくせき) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財(書跡) |
数量 | 15幅 |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
所在地 | 大洲市中村618の1(大洲市立博物館内) |
所有者 | 如法寺 |
墨跡とは、臨済宗を主とする禅僧の書を総称して呼ばれるものです。
室町時代以降に茶道が流行すると、茶席の掛物として重要視されるようになりました。
本墨跡は、如法寺に伝わる盤珪永琢(ばんけい ようたく)の筆によるもので「漢詩」、仏や菩薩の名前を記した「名号(みょうごう)」、禅僧が悟の心境を五言、または七言で表現する「偈(げ)」などがあります。
なかでも、大小の円弧を内外に重なり合うように描かれた円相(えんそう―図形の丸を一筆で描いたもの)は、ほかに類を見ない独特の表現で描かれていて、盤珪の思想を表したものとされています。
15幅残されている墨跡は、盤珪の若年期から最晩年期まで作成年代が揃っているほか、細字、大字、楷書、草書といった字体も多種に及びます。
大洲藩にも大きな影響を与えた盤珪の書風や思想について知るうえで、非常に貴重です。
盤珪国師墨跡のうちの1幅(円相)