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名称 | 木造吉祥天立像(もくぞう きっしょうてん りゅうぞう) |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 有形文化財(彫刻) |
数量 | 1躯 |
指定年月日 | 昭和40年4月2日 |
所在地 | 大洲市手成 |
所有者 | 金竜寺 |
本像は、大洲市手成にある金竜寺に、木造兜跋毘沙門天立像(もくぞう とばつ びしゃもんてん りゅうぞう、県指定有形文化財)とともに安置されている木像です。
吉祥天は、優雅な中国風の衣装に冠、左手に宝珠をもった姿で描かれることが多く、繁栄や幸福をあらわす神として崇敬されています。また、仏教では毘沙門天の妃とされ、毘沙門天の脇に置かれていることもあります。
高さ1.60mになる本像は、ヒノキの一木造りで、両袖先までは共木(ともき)で造られています。内刳りは施されていませんが、下部は円錐形の内刳りをおこない、乾燥による割れ止めが施されています。
11世紀初頭(平安時代)の作と推定される本像は、面相や衣文の刀法が温雅でよく調和が保たれており、地方仏師の作風がわかる顕著な例として、貴重な仏像です。
木造吉祥天立像