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名称 | 喜多川歌麿の版木(きたがわ うたまろの はんぎ) |
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指定種別 | 市指定 |
種別 | 有形文化財 |
数量 | 2枚 |
指定年月日 | 平成11年7月1日 |
所在地 | 大洲市肱川町予子林99-1(大洲市立肱川風の博物館・歌麿館内) |
所有者 | 大洲市・個人 |
平成10(1998)年、江戸時代の浮世絵師喜多川歌麿の版木が肱川町で発見されました。
喜多川歌麿は、人物の上半身のみを描いた大首絵(おおくびえ)と呼ばれる形態を創案し、美人画を得意としました。
発見された版木は、「狐釣之図」(きつねつりのず)と呼ばれる9人の女性がお座敷遊びをしている姿を描いたもので、年代は寛政8(1796)~9(1797)年ごろのものと考えられています。
この版木は、3枚続きのうち左右両端の2枚の図柄にあたります。
残念ながら中央部分は発見されていませんが、摺(す)られた浮世絵がアメリカのチェゼン美術館(Chazen Museum of Art、ウィスコンシン大学マディソン校構内)に残されています。
歌麿の版木は世界でも4点しか確認されておらず、大変貴重な資料と言えます。
現在では残されている版木や浮世絵をもとに復刻版が作成されており、「狐釣之図」の全体像を見ることができます。
現在、大洲市立肱川風の博物館・歌麿館で保管されています。
復刻された「狐釣之図」