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名称 | 大洲城苧綿櫓(おおずじょう おわたやぐら) |
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指定区分 | 国指定 |
種別 | 建造物 |
指定年月日 | 昭和32年6月18日 |
数量 | 1棟(附 棟札2枚) |
所在地 | 大洲市大洲891 |
所有者 | 大洲市 |
大洲城内に現存する4棟の櫓のうちの一つで、二の丸東隅の肱川に面した櫓です。
創建年代は江戸前期ごろと考えられますが、現在の櫓は一度大破したものを天保14(1843)年に再建したものです。
1階には下見板張り(したみ いたばり)で袴腰形(はかまごし がた)の石落としを、2階には肱川に向けた出窓を備えています。
櫓は軍事施設としての役割のほかに、軍需物資を貯蔵するという大事な機能もあり、櫓の名称には内部に貯蔵する物品名を付けることがあります。
本櫓の苧綿とは、布や糸などの原料にもなる繊維で、その貯蔵庫だったと考えられます。
本櫓は昭和34(1959)年に解体修理がおこなわれましたが、洪水の被害を受けないよう石垣が約2.6mかさ上げされています。
苧綿櫓 外観