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名称 | 藤縄神楽(ふじなわ かぐら) |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗 |
指定年月日 | 平成22年2月23日 |
所在地 | 大洲市柳沢 |
所有者 | 藤縄神楽保存会 |
藤縄神楽は、大洲市藤縄、柳沢及び田処地区の神楽組により伝習される採物神楽(とりもの かぐら)です。
その起源については不詳ですが、神楽奉納記録(栗田家文書)によれば、弘化2(1845)年に、同地区において神職神楽としておこなわれていたと記録されています。
明治以降になると神職の手から離れ、地域の「神楽師」による伝承へと移行しました。
現在は、主に大洲市内の30余りの神社の春祭りにおいて、神社拝殿で厄除け祈願などを兼ねて演じられています。
神楽の構成は、「前の口」から「薙刀の舞」までの18演目で構成され、素面または着面で、扇、刀、弓矢などを手に採り、太鼓・締め太鼓・すり鉦・笛とともに舞われています。
とくに、「悪魔払鬼四天」の演目などでは、鬼(ダイバ)と観客のやりとりがあり、伝承過程で神楽の娯楽化が進んだ箇所がみられます。
地域における神楽文化の伝承に果たした役割は大きく、県内外の諸神楽とはその発達の過程を異にしており、地域的特色を示すものとして重要な民俗芸能です。
演舞の様子