臥龍山荘
臥龍山荘は肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に臨む三千坪の山荘で、大洲藩3代藩主加藤泰恒が「蓬莢山(ほうらいさん)が龍の臥す姿に似ている」ことから「臥龍」と命名したといわれています。
臥龍院・不老庵・知止庵の三建築はそれぞれ数寄をこらした逸品揃いであり、山々と肱川・如法寺河原の自然をとりいれた借景庭園は、自然と人工の典雅な調和をみせ、四季折々に違った顔を見せてくれます。
庭園内や臥龍山荘から臨む趣深い景色には、まさに忘れかけた「茶の心」や「日本の心」が今なお息づいているといえます。
文禄年間、この地は藤堂高虎の重臣、渡辺勘兵衛が広大な屋敷を構えていたところで、「勘兵衛屋敷」の名で呼ばれていました。その後、この地をこよなく愛した泰恒公は、吉野の桜・龍田の楓を移植し、庭園に一層の風情を加えたため、歴代藩主もここに遊賞しましたが、やがて手を入れられることもなく荒廃していきました。
現在の臥龍山荘は明治の貿易商河内寅次郎氏が十余年かけて築いたものです。
平成28年7月25日には臥龍院、不老庵、文庫の3棟が国の重要文化財に指定、さらに令和3年には庭園を含む一帯が国の名勝に指定され、その価値や魅力が高まっています。
観覧時間 | 9時~17時 札止め:16時30分 |
---|---|
休館日 | 無休 |
観覧料 |
<普通観覧料> 保護者の同伴する5歳以下の幼児は無料です。 20名以上の団体の方は2割引です。 |
所在地 | 大洲市大洲411-2 |
問い合わせ先 | 臥龍山荘(受付) 電話:0893-24-3759 |