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「肱川クリーンフェスタ」を開催しました!
令和6年10月19日土曜日に肱川緑地公園(大洲市中村)において、肱川クリーンフェスタを開催しました。
肱川クリーンフェスタは、ポイ捨て等によるごみが内陸から河川を通じて海に排出され、海洋生物だけでなく様々な分野に悪影響を与える海洋ごみ問題について、河川清掃及び楽しみながら学習できるブース等を通じて多くの方に認識していただき、行動変容に繋げるためのイベントとして昨年度よりスタートしました。今年は、曇り時々雨という天候の中、イベント参加人数は500名とたくさんの方にご来場いただき、1部の河川清掃活動は153名の参加者と郷土美化及び内陸から発生する海洋ごみの削減を目指しごみを拾いました。2部のイベントでは、海洋ごみの現状などについて、様々な催し物を通してたくさんの子どもたちに伝えることができました。今後も多くの方々に認識していただくために様々な形で啓発活動を行っていく予定です。
知らなかった「肱川の真実」~清掃活動分析~
※約1時間の活動で7,586個ものゴミを拾い、その約8割がプラスチック類という結果になりました。
清掃活動人数:153名
活動時間:約1時間
清掃範囲:JR鉄橋~五郎大橋間 約9,8㎢
主な回収ごみ:プラスチック片、レジ袋・ビニール袋、農業系プラごみ、食品プラ容器等
回 収 量 :7,586個(2トン車、軽トラック 各1台分)
【下図:回収したごみを分類ごとに仕分けし、個数で表示】
詳細はこちら➡回収ごみ分析シート [PDFファイル/1.83MB]
【考察】今回、回収されたごみの約8割はプラスチック製であり、その多くはポイ捨てによるものであると推察されます。この内陸から発生したプラスチックごみは、紫外線や川の流れなどの影響で細かくなりながらいずれ河川を下り海へと排出されます。マイクロプラスチックになると、回収することは困難を極め、海洋生物への被害だけでなく、漁業、観光にも大きな影響を与えることになります。また、何気ないポイ捨てが私たちの生活に影響が出てくる日がやってくるかもしれません。海洋ごみ削減・撲滅には、ポイ捨てしない、させない環境をつくること、マイバックやマイボトルなどを活用しプラスチック製品をできるだけ使用しないなどの行動が必要不可欠であり、皆さん一人ひとりが海洋ごみ問題に対して、自分事として理解し、適切なごみ処理を心がけ日常生活を送ることがとても重要です。
肱川がごみ箱になる日が近づいている?
※ごみが増え続けると川の生態系にも悪影響を与えます。清流肱川を守っていくためにも適切なごみ処理をお願いします。
海洋ごみ博士を目指して
※主に小・中学生が学習することを目的に、クイズやワークショップを実施しました。
- 海洋ごみクイズラリー:会場内の5箇所に設置されているクイズに答えて、学習しました。
- ワークショップ:シーグラスをアップサイクルし、写真立て作りを行いました。
- 環境クイズ:環境に関する問題を○×形式で答えて、学習しました。
- 射的:清掃活動に参加いただいた方への特典として楽しみました。
- ステージイベント:地元キッズによるダンスや踊りの披露。会場を盛り上げてくれました。
【環境啓発ブース】
- 大洲河川国道事務所/水中めがね:河川ごみマップや川まちづくりの紹介/団体の取組み紹介
- 愛媛県循環型社会推進課:愛媛県内の海洋ごみについてのパネル展示・説明による啓発
- 愛媛県浄化槽協会大洲喜多支部:浄化槽の説明を行い、河川等の水質に関する啓発
- 大洲市環境生活課:海洋ごみについてのパネル展示・説明による啓発
- 海と日本プロジェクト(南海放送):海ごみの写真を展示し、啓発。
その他活動写真