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岡本隊員の日常(No. 35)
岡本隊員の日常(No. 35)
こんにちは。肱川町の地域おこし協力隊の岡本麻里です。
今夏は、アシナガバチに刺され、ムカデに体を這い上られるという田舎の洗礼を受けました。早く寒くなってほしいです。
8月は、鹿野川荘で夏の野草の試食会を行いました。
夏の野草はアクやクセ、繊維感が強くなっているので食用に向かないものが多く、食べられても天ぷらや、味の濃い物に混ぜるといった食べ方が主になります。今回は6種類の野草を天ぷらやおひたし、和え物にして試食しました。
以下の6品を試作して頂きました。
- クワの葉の天ぷら
- クズの花の天ぷら
- ヤナギタデの胡麻和え
- カラムシの天ぷら
- スベリヒユの白和え
- アカメガシワの天ぷら
5人の方に試食して評価していただいたところ、一番評価が高かったのはクズの花の天ぷらでした。揚げても色がきれいに残る点が評価に繋がり、かき揚げや盛付けに使えそうとの意見をいただきました。一方、花には甘い香りがあり、アンケートではその点で好みが分かれる結果となりました。
個人的には、アカメガシワの天ぷらが風味がありとてもおいしく感じたのですが、揚げると見た目が枯れたような茶色になることがネックとなり、6品中では一番評価が低くなりました。その中でも、私と同じように味を高く評価し、「コシアブラのような風味がある」とおっしゃる方もおられました。
これらのことから、全体の評価に関わらず人によって好みが分かれることがわかりました。野草の味は基本的に個性が強く、多くの人が違和感なくおいしく感じるものはなかなかないということを改めて感じました。
ヤナギタデのおひたしは、辛過ぎて一口食べた後は誰も箸をつけられませんでした。事前に調べた情報では、熱を加えると辛さが無くなるということでしたが、さっとお湯に通すくらいであれば辛味がしっかり残ることが分かりました。
今まで野草料理の試作・試食は、自分と協力隊関係職員、鹿野川荘スタッフの方だけで行っていました。今回初めて野草料理を試食していただいた方からは、貴重な意見をいただけて、とても参考になりました。9月も野草料理の試作を鹿野川荘でお願いする予定です。
情報提供のお願い
食べられる野草や木の実について詳しい方、食べられる野草や料理の飾りに使う野草を鹿野川荘(肱川町の温泉宿)まで出荷してくださる方を探しています。
また、こんな野草が食べられるよといった情報についても調べています。
情報をご存知の方、岡本までお知らせいただけますと幸いです(☏0893-34-2311、肱川支所に繋がります。)