本文
山本隊員の日常(No.26)
山本隊員の日常(No.26)
農林振興課の山本です。
移住してしばらくして、ひょんなことから山林を管理することになりました。
のこぎりで満足に木なんて切ったことがない、チェーンソーすら使ったことがない、
林業の知識なんてまるでない、完全初心者の我々夫婦にとって、ハードルが高すぎました。
「管理ってどうやってするの?」
話が脱線しますが、相模湾を臨む海辺の町で育ちました。
海が近くにある日常の中で、その頃の夢は、変わらずに海辺の小さな町で暮らすこと。
山に住むことを選んだ今の私の決断を当時の私に伝えたら、どんな顔をするでしょうか。
そんなわたしが山に興味を持ったきっかけはいくつかあります。
大きかったのは、平成30年に大洲や南予地域を始めとした多くの地域に被害をもたらした西日本豪雨です。
以降、大洲市は堤防建設を始めとした治水に関する様々な水害対策に関するニュースを読む中で、
個人として、何か小さくてもできることがないかと思うようになりました。
大洲は全国的に見ても放置竹林が多く、山がどんどん大きく、暗くなっていて、
適正に管理されている山がどんどん少なくなっていると地域の方から教えていただきました。
それからしばらしくて、山や川、海のことについて、大洲市出身で、かわまちづくりに取り組んでいる
地域おこし協力隊の杉井くんと話していたとき、
「山にもっと保水力があったら、水害を少しでも減らせるかもしれない。と、ふと思いつきました。
専門的に勉強したわけではありませんし、確固たる持論があるわけでもありませんが、育ててもらった海、
そして大洲に移住したきっかけで好きになった川のことを、山から守っていきたいと思うようになりました。
幸運なことに、柳沢では「柳沢林業研究会」の皆さんによる活動が活発です。
今年に入ってから、林業研究会の皆さんに教えていただきながら、玉切りや薪割の仕方、竹切りや間伐について少しずつ学んでいます。
少しずつですが、できることを積み重ねて、大洲や肱川のために活動していきたいと思います。