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中村佑太隊員の日常(No.2)

更新日:2024年6月20日更新 印刷ページ表示

中村佑太隊員の日常(No.2)

こんにちは大洲市地域おこし協力隊の中村です。

着任して5か月が経ちました。

各種研修に参加したり、また船頭デビューしたりとあっという間の5か月でした。

着任したての頃は、協力隊になる前はなにをしていたのかの話をすることが多かったのですが、

最近では今どんな活動をされていますか?と聞かれる事が多くなってきました。

では今どんな活動をしているのかといいますと、最近はよく…タコスを作っております。

 

…え?なんでタコス?

となるかと思いますので、今回のブログでその経緯についてお話したいと思います。

 

はじめに、タコスについて。

私はメキシコのタコスが本場だと思っています。

しかし、現在日本を含め多くの地域で食べられるタコスはアメリカを経由し独自に発展したものが普及しています。

例えば、トルティーヤ(生地)を油で揚げてハードシェルにしたもの、

具材にケチャップ多用したものやレタスの千切りを挟みがちなものなど。

これらが決して不味いというわけではありませんし、なかにはとても美味いものもありますが、

少なくともメキシコのものとはかなり違います。

日本食でも寿司などはアメリカや他の地域で独自に解釈されており、有名なところでカリフォルニアロールや、

巻き寿司にチーズを巻いてあるもの、外側に衣をつけてカリカリに揚げたものなどがあります。

このぐらいであれば食べてみると案外美味しいものもあり面白いのですが、

もう少しクオリティの低いところだと、ただの白米(酢飯は苦手なようです)に魚の切り身を乗せただけのものや、

食べる際に付ける醤油も醤油っぽいけれども醤油とは違う何か(なんだか酸っぱい)だったり。

全く美味しくないものも少なくなく、また魚はちゃんと生だったりするので、衛生的に大丈夫かな?と不安になり、とても残念です。

そういったものが寿司と呼ばれているとちょっと複雑な気持ちになります。

 

メキシコ人にとってのタコスにも同じような思いがあるようです。

 

以下は私が初めてメキシカンタコスを食べた時のエピソードです。

私が初めて食べたタコスは私がアメリカで駐在員をしていた時でした。

某チェーン店のタコスで、味は、あまり好みではなかったです。

ある日メキシコ人と話している際、タコス食べたことあるか聞かれて、正直にあまり好みではないと伝えました。

するとかなり興奮気味に「どこでどんなものを食べたの!?」と聞かれ、某チェーン店のタコスであると答えると、

「あれはタコスじゃない!一回本物を食べてみてくれ!」との事でした。

そのメキシコ人曰く本物のタコスが食べられるお店を教えてもらい、後日、実際に食べてみました。

するともう、その美味しさに感動しました。本当に全く別物でした。

人生において何度か「うまっ!」と思わず声が出る食べ物に出会う機会が訪れるかと思いますが、

私にとってタコスはそのひとつでした。

以来、タコスにすっかりハマってしまい、我が家では月1-2回はタコスを食べるようになりました。

 

その後私は縁あってメキシコのケレタロ州というところに住んでいましたが、本場のタコスはやはり美味しい。

特にカルニータスという、ホロホロになるまで煮込んだような豚肉に、トマト、玉ねぎ、パクチーを乗せたものがお気に入りでした。

 

日本に帰国後もカルニータスが食べたくなり、メキシコの友人にレシピを教えてもらい何度か自宅で作ったりしていました。

いろいろと試行錯誤してみてわかってきたことは、肉も大事ですが、一番重要なのはサルサを手作りすることではないかと思います。

市販のサルサはおそらく日持ちさせる目的でかなり酸味が強くなっていますが、

手作りのサルサはとても爽やかですっきりした味になります。

メキシコのタコス屋さんで食べるサルサもそれぞれのお店が独自に作っていて、

お店によって味付けも多少異なり、それがまた面白いです。

またトルティーヤと呼ばれる手のひらサイズの薄い生地で具材を包んで食べるのですが、

メキシコでは主にトウモロコシ粉を使った生地になります。

日本でも意外とトルティーヤ自体はどこのスーパーでも売っていたりはするのですが、すべて小麦粉で作られたものになります。

小麦粉でも悪くありませんが、コーントルティーヤは独特のクセというか、風味があり、

タコスにはこれが一番合うのではないかと思います。

インターネット通販などで冷凍のコーントルティーヤを注文することはできます。しかし値段は割高ですので、

たくさん食べたい私は、トウモロコシ粉(より正確にはマサ粉といいます)を購入し、手で捏ねて作っています。

なんだかんだとこだわっていくと、結局ほぼすべて手作りしなければならなくなってしまうのですが、

手間をかけて作った分食べた時の喜びは格別かもしれません。

また日本では手に入りにくい食材が…

 

すみません、ちょっとタコスの話が長くなってしまいました。


というわけで、結局経緯としては何だったのかというと、

事務局としてアグルビト(青年農業者協議会)の活動に参加させていただいていますが、

アグルビトの活動をより多くの方に知っていただくためになにかできないかと考え、


 本場メキシコのタコス(美味い) × アグルビトメンバーの作った農産物(美味い)

= アグルビトメンバーの作った農産物を使った本場メキシコのタコス(美味い)2乗


ということで、タコスで大洲の美味しい農産物を宣伝できたらと思っております。

前回はえひめつくりてマルシェで販売してみたのですが、とても好評で嬉しく楽しい時間となりました。

今後もいろいろとイベントがあるかと思いますが、出られるイベントには参加していきたいので、

もし見かけましたら是非一度食べてみてください。

タコス06162024 船頭06012024