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岡本隊員の日常(No. 12)

更新日:2022年10月1日更新 印刷ページ表示

岡本隊員の日常(No. 12)

こんにちは。肱川町の地域おこし協力隊の岡本麻里です。

9月末で地域おこし協力隊になって丸一年になります。
つい最近まで「来たばっかりだね」と言われていた気がするのですが、あっという間です。
今回は一年の振り返りをしてみようと思います。

活動については、「これといったことは何もできていないけれど、地域のことを学ばせてもらった」というのが率直な感想です。
鹿野川荘からのミッションは、あまり知られていない食用野草について詳しく、それを提供してくれて料理法も教えてくれる人を探してほしいというものですが、なかなかうまくいかず、この一年は何とか糸口をつかもうと迷走して終わったと思います。
そこで、少しでも野草に興味がある人と出会えないかなと現在イベントを考えています。

木の実のパンケーキ作りのイベントをやろうと考えています。

着任してすぐの研修で、「一年目は何もしなくていいから地域のことを勉強しよう」と言われましたが、肱川町については少しずつ知っていることが増えてきました。
地元の人がとても明るくて元気なこと、おいしい野菜やお菓子、お酒が作られていること、野生動物や植物のこと、郷土芸能のこと、いろいろなことを知ることができたと思います。
炭づくり体験やこんにゃく・豆腐作り、町の様々な施設の見学など、肱川のことをたくさん勉強させていただきました。

お酒のタンクの中をのぞいています。音がしていて、菌たちが生きているのを実感しました。

肱川では、昔の子供たちはよく木の実や野草を食べて遊んでいたようで、ナツメをよく食べていたことを最近知りました。
ナツメの実が食べられることは知識として知っていましたが、肱川で初めて実物を見ました。
ですが地元の人にとってはとても懐かしいもののようです。
ここに活動のヒントがあるかなと思います。

ナツメの実です。茶色くなると確かに棗に似ている気がします。

肱川で野草について聞いても「分からない」と言われることばかりですが、昔の話をするときに私があまりであったことのない植物の名前が出てくることがあるため、肱川の昔の遊びや暮らしについて調べていけば今はあまり食べられていない野草などもあるのではないかと考えています。
これまでも昔の食べ物などについて本などで調べたこともありましたが、文献に載っていたのは今でも食べられているものが大半でした。
地元の人に聞き取り調査をしていくと新たな発見があるのではと思います。

町内にあまりたくさんは生えていませんが、マイナーな食用野草のシャクです。

「あまり知られていない食用野草」が欲しいということですが、地域の外の人や、都会の人があまり知らないという意味で捉えれば見つかりそうです。
地元の人にとっては当たり前に食べられることを知っていても、外の人からしたら珍しいこともあるだろうし、それを発見できるのは外から来た私だからこそだと思います。
協力隊活動2年目は、イベントに加えて地域の昔の暮らしや遊びについて調べることから始まりそうです。

この一年は何かできそうかなと思うとうまくいかず苦しいこともありましたが、苦しんだ先に活動のヒントを見つけたり誰かに助けてもらったりしたなと思います。
来月からも今までとは違った苦労を重ねることになると思いますが、もう少し明るく頑張っていきたいです。

情報提供のお願い

食べられる野草や木の実について詳しい方、レストランで提供する料理の材料として使う野草を提供していただけそうな方を探しています。
また、こんな野草が食べられるよといった情報や子供のころ食べて遊んでいた野草や木の実についても調べています。
ご存知のことがある方は、岡本までお知らせいただけますと幸いです。