○大洲市聴聞の手続に関する規則

平成17年1月11日

大洲市規則第17号

(趣旨)

第1条 この規則は、他の法令に特別の定めがあるものを除くほか、行政手続法(平成5年法律第88号。以下「法」という。)第13条第1項又は大洲市行政手続条例(平成17年大洲市条例第13号。以下「条例」という。)第13条第1項の規定に基づき、市長並びにその補助職員で市長の権限に属する事務の委任を受けたもの及び法令上独立に権限を行使することを認められたもの(以下「行政庁」という。)が行う聴聞の手続に関し必要な事項を定めるものとする。

(定義)

第2条 この規則において使用する用語は、法又は条例において使用する用語の例による。

(聴聞の期日又は場所の変更)

第3条 行政庁が法第15条第1項の規定による聴聞の通知(同条第3項の規定により通知をした場合を含む。)をした場合において、当事者は、やむを得ない理由があるときは、行政庁に対し、理由を記載した書面により聴聞の期日又は場所の変更を申し出ることができる。

2 行政庁は、前項の申出又は職権により、聴聞の期日又は場所を変更することができる。

3 行政庁は、前項の規定により聴聞の期日又は場所を変更したときは、速やかに、その旨を当事者及び参加人(当該変更の時までに法第17条第1項の求めを受諾し、又は同項の許可を受けている者に限る。第10条において同じ。)に通知しなければならない。

(代理人の資格証明)

第4条 法第16条第3項(法第17条第3項において、準用する場合を含む。)の規定による代理人の資格の証明は、代理人の住所及び氏名並びに当事者又は参加人との関係を記載した書面並びに当事者又は参加人が代理人に対して当事者又は参加人のために聴聞に関する一切の行為をすることを委任する旨を明示した書面を行政庁に提出することにより行わなければならない。

(関係人の参加許可)

第5条 法第17条第1項の規定による許可を受けようとする関係人は、聴聞の期日の6日前までに、その氏名、住所及び当該聴聞に係る不利益処分につき利害関係を有することの疎明を記載した書面を主宰者に提出しなければならない。

2 主宰者は、法第17条第2項の規定による許可をしたときは、速やかに、その旨を当該関係人に通知しなければならない。

(文書等の閲覧)

第6条 法第18条第1項の規定により資料の閲覧を求めようとするときは、当事者又は当該不利益処分がされた場合に自己の利益が害されることとなる参加人(以下この条において「当事者等」という。)は、その氏名、住所及び閲覧を求めようとする資料の標目を記載した書面を行政庁に提出しなければならない。ただし、聴聞の期日における審理の進行に応じて必要となった場合の閲覧については、口頭で求めることができる。

2 行政庁は、法第18条第1項の規定による閲覧を許可したときは、その場で閲覧させる場合を除き、速やかに、閲覧の日時及び場所を当該当事者等に通知しなければならない。この場合において、行政庁は、聴聞の審理における当事者等の意見陳述の準備を妨げることがないよう配慮するものとする。

3 行政庁は、聴聞の期日における審理の進行に応じて必要となった資料の閲覧の請求があった場合に、当該審理において閲覧させることができないとき(法第18条第1項後段の規定による拒否の場合を除く。)は、閲覧の日時及び場所を指定し、当該当事者等に通知しなければならない。この場合において、主宰者は、法第22条第1項の規定に基づき、当該閲覧の日時以降の日を新たな聴聞の期日として定めるものとする。

(主宰者の指名)

第7条 法第19条第1項の規定による主宰者の指名は、聴聞の通知の時までに行うものとする。

2 主宰者が法第19条第2項各号のいずれかに該当するに至ったときは、行政庁は、速やかに、新たな主宰者を指名しなければならない。

(補佐人の出頭許可)

第8条 法第20条第3項の規定による許可を受けようとするときは、当事者又は参加人は、聴聞の期日の5日前までに、補佐人の氏名、住所、当事者又は参加人との関係及び補佐する事項を記載した書面を主宰者に提出しなければならない。ただし、法第22条第2項(法第25条後段において準用する場合を含む。)の規定により通知された聴聞の期日に出頭させようとする補佐人であって既に受けた法第20条第3項の規定による許可に係る事項につき補佐するものについては、この限りでない。

2 主宰者は、法第20条第3項の規定による許可をしたときは、速やかに、その旨を当該当事者又は参加人に通知しなければならない。

3 補佐人の陳述は、当該当事者又は参加人が直ちに取り消さないときは、当該当事者又は参加人が自ら陳述したものとみなす。

(聴聞の期日における陳述の制限及び秩序維持)

第9条 主宰者は、聴聞の期日に出頭した者が当該事案の範囲を超えて陳述するとき、その他議事を整理するためにやむを得ないと認めるときは、当該出頭者に対し、その陳述を制限することができる。

2 主宰者は、前項に規定する場合のほか、聴聞の審理の秩序を維持するため、聴聞の審理を妨害し、又はその秩序を乱す者に対し、退場を命ずる等必要な措置を採ることができる。

(聴聞の期日における審理の公開)

第10条 行政庁は、法第20条第6項の規定により聴聞の期日における審理の公開を相当と認めたときは、当該聴聞の期日及び場所を公示するものとし、併せて、当事者及び参加人に対し、速やかに、その旨を通知しなければならない。

(陳述書の提出)

第11条 法第21条第1項の規定による陳述書の提出は、提出する者の氏名、住所、聴聞の件名及び当該聴聞に係る不利益処分の原因となる事実その他当該事案の内容についての意見を記載した書面により行わなければならない。

(聴聞調書及び報告書の記載事項等)

第12条 法第24条第1項の規定による調書(以下「聴聞調書」という。)には、次に掲げる事項(聴聞の期日における審理が行われなかった場合にあっては、第4号に掲げる事項を除く。)を記載し、主宰者がこれに記名押印しなければならない。

(1) 聴聞の件名

(2) 聴聞の期日及び場所

(3) 主宰者の職名及び氏名

(4) 聴聞の期日に出頭した当事者及び参加人又はこれらの者の代理人若しくは補佐人(以下この項において「当事者等」という。)の住所及び氏名並びに行政庁の職員の職名及び氏名

(5) 聴聞の期日に出頭しなかった当事者等の住所及び氏名並びに当該当事者又は代理人にあっては、出頭しなかったことについての正当な理由の有無

(6) 当事者等及び行政庁の職員の陳述の要旨(提出された陳述書における意見の陳述を含む。)

(7) 証拠書類等が提出されたときは、その標目

(8) 前各号に揚げるもののほか、参考となるべき事項

2 聴聞調書には、書面、図画、写真その他主宰者が適当と認めるものを添付して聴聞調書の一部とすることができる。

3 法第24条第3項の規定による報告書(以下「報告書」という。)には、次に掲げる事項を記載し、主宰者がこれに記名押印しなければならない。

(1) 意見及びその理由

(2) 不利益処分の原因となる事実に対する当事者等の主張

(聴聞調書及び報告書の閲覧)

第13条 法第24条第4項の規定による閲覧の求めについては、当事者又は参加人は、その氏名、住所及び閲覧をしようとする聴聞調書又は報告書の件名を記載した書面を、聴聞の終結前にあっては聴聞の主宰者に、聴聞の終結後にあっては行政庁に提出してこれを行うものとする。

2 主宰者又は行政庁は、法第24条第4項の規定による閲覧を許可したときは、その場で閲覧させる場合を除き、速やかに、閲覧の日時及び場所を当該当事者又は参加人に通知しなければならない。

(条例に基づく聴聞の手続)

第14条 第3条から前条までの規定は、条例第3章第2節の規定に基づいて行う聴聞の手続について準用する。この場合において、第3条第1項及び第3項第4条から第7条まで、第8条第1項及び第2項第10条第11条第12条第1項及び第3項並びに第13条の規定中「法」とあるのは「条例」と読み替えるものとする。

(愛媛県行政手続条例に基づく聴聞の手続)

第15条 第3条から第13条までの規定は、愛媛県行政手続条例(平成7年愛媛県条例第48号。以下「県条例」という。)第3章第2節の規定に基づいて行う聴聞の手続について準用する。この場合において、第3条第1項及び第3項第4条から第7条まで、第8条第1項及び第2項第10条第11条第12条第1項及び第3項並びに第13条の規定中「法」とあるのは「県条例」と読み替えるものとする。

(その他)

第16条 この規則に定めるもののほか、行政庁が行う聴聞の手続に関し必要な事項は、行政庁が別に定める。

(施行期日)

1 この規則は、平成17年1月11日から施行する。

(経過措置)

2 この規則の施行の日の前日までに、合併前の大洲市聴聞の手続に関する規則(平成9年大洲市規則第13号)、長浜町聴聞規則(平成6年長浜町規則第12号)行政手続法に係る肱川町聴聞規則(平成6年肱川町規則第13号)又は行政手続法に係る聴聞の運用のための具体的措置に関する規則(平成6年河辺村規則第13号)の規定によりなされた聴聞については、それぞれこの規則の相当規定によりなされたものとみなす。

大洲市聴聞の手続に関する規則

平成17年1月11日 規則第17号

(平成17年1月11日施行)