平成２５年大洲市議会第４回定例会会議録　第３号



平成25年８月13日（火曜日）
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出席議員　 　 　
　　　　１番　　宇都宮　　宗　康
　　　　２番　　大　野　　立　志
　　　　３番　　安　川　　哲　生
　　　　４番　　上　田　　栄　一
　　　　５番　　山　本　　光　明
　　　　６番　　西　村　　　　豊
　　　　７番　　福　積　　章　男
　　　　８番　　武　田　　雅　司
　　　　９番　　二　宮　　　　淳
　　　１０番　　　（欠　　員）
　　　１１番　　桝　田　　和　美
　　　１２番　　村　上　　常　雄
　　　１３番　　押　田　　憲　一
　　　１４番　　梅　木　　良　照
　　　１５番　　水　本　　　　保
　　　１６番　　岩　田　　忠　義
　　　１７番　　宮　本　　増　憲
　　　１８番　　後　藤　　武　薫
　　　１９番　　梅　木　　加津子
　　　２０番　　向　井　　敏　憲
　　　２２番　　吉　岡　　　　猛
　　　２３番　　田　中　　堅太郎
　　　２４番　　山　下　　勝　利
　　　２５番　　中　野　　茂　明
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欠席議員
　　　２１番　　岡　　　　孝　志
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出席理事者
　　市　　　　　長　　　　　　清　水　　　　裕
　　副　　市　　長　　　　　　小　島　　健　市
　総　務　部
　　部　　　　　長　　　　　　松　田　　　　眞
　　会計管理者兼会計課長　　　蔵　田　　伸　一
　　人事秘書課長　　　　　　　�ｺ　永　　善　彦
　　総　務　課　長　　　　　　松　本　　一　繁
　　総務課長補佐　　　　　　　中　岡　　透　至
　　総務課専門員兼行政係長　　田　中　　　　純
　企画財政部
　　部　　　　　長　　　　　　神　元　　　　崇
　　財　政　課　長　　　　　　山　岡　　　　稔
　　税　務　課　長　　　　　　新　野　　武　男
　　財政課長補佐　　　　　　　楠　野　　　　修
　市民福祉部
　　部　　　　　長　　　　　　岡　村　　清　利
　産業経済部
　　部　　　　　長　　　　　　西　岡　　道　泰
　　商工観光課長　　　　　　　曽　根　　恭　輔
　建　設　部
　　部　　　　　長　　　　　　二　宮　　　　勝
　　都市整備課長　　　　　　　武　田　　康　秀
　長浜支所
　　支　　所　　長　　　　　　清　水　　俊　三
　肱川支所
　　支　　所　　長　　　　　　畦　�ｱ　　和　男
　河辺支所
　　支　　所　　長　　　　　　金　野　　茂　生
　農業委員会
　　事　務　局　長　　　　　　水　井　　政　信
　教育委員会
　　教　　育　　長　　　　　　二　宮　　隆　久
　　教育委員長　　　　　　　　叶　本　　　　正
　　教　育　部　長　　　　　　稲　田　　　　宏
　公営企業
　　病院事務長兼事務課長　　　森　田　　比登志
　監　　　査
　　委　　　　　員　　　　　　増　井　　周　史
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出席事務局職員
　　事　務　局　長　　　　　　山　田　　隆　司
　　次　　　　　長　　　　　　菊　地　　敏　宏
　　書　　　　　記　　　　　　兵　頭　　浩　次
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議事日程　 　 　
　　平成25年８月13日　午前10時　開　議
　日程第１
　　会議録署名議員の指名
　日程第２
　　第80号議案　平成25年度大洲市一般会計補正予算（第２号）
　　第81号議案　大洲市子ども・子育て会議条例の制定について
　　第82号議案　大洲市集会所条例の一部改正について
　　第83号議案　大洲市災害派遣手当の支給に関する条例の一部改正について
　　第84号議案　大洲市特定公共賃貸住宅条例の一部改正について
　　第85号議案　平成24年度大洲市企業会計決算の認定について
　　第86号議案　内山衛生事務組合の解散について
　　第87号議案　内山衛生事務組合の解散に伴う財産処分について
　　（全議案に対する質疑並びに市政全般に対する質問、委員会付託）
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本日の会議に付した事件
　日程第１　会議録署名議員の指名
　日程第２　第80号議案〜第87号議案
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午前10時00分　開　議
○吉岡猛議長　これより本日の会議を開きます。
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○吉岡猛議長　本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○吉岡猛議長　まず、日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
　本日の会議録署名議員に、12番村上常雄議員、13番押田憲一議員を指名いたします。
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○吉岡猛議長　次に、日程第２、第80号議案から第87号議案までの議案８件を一括して議題といたします。
　全議案に対する質疑並びに市政全般に対する質問を行います。
　通告がありますので、順次発言を許します。
　まず、武田雅司議員の発言を許します。
○８番武田雅司議員　議長
○吉岡猛議長　武田雅司議員
〔８番　武田雅司議員　登壇〕
○８番武田雅司議員　おはようございます。
　通告に基づきまして順次質問をさせていただきます。
　まず最初に、観光産業について。
　経済や雇用の期待が集まる観光産業では、発展の鍵は自分の地域を見詰め直す作業だと思います。地域ぐるみで取り組めば、新たな人の流れを生み出す可能性があります。住民が地域を掘り下げて考えてみればわかります。例えば地域を歩き、高齢者と若者らと住民が触れ合う交流の場も大きな資源となります。特に大洲市には数多くの歴史や伝統文化に加えて、生き方を次世代に伝えたいという志や地域に生きる誇りが大きな原動力となっていると思います。
　以上のことを念頭に置いて質問をさせていただきます。
　今日の大洲市のうかい、いもたきの観光客のピーク時と、ここ数年間の客数の推移と各登録店と船頭さんの数の推移を教えていただくとともに、この状況をどのように思われ理解され、今後どのような方向づけをされようとされているのかお伺いいたします。
　2012年４月から約半年間開催されたえひめ南予いやし博が誘客に寄与し、観光客総数は前年比３％増の2,523万5,000人あったとあります。一方、八幡浜・大洲圏域は400万2,000人で0.5％微減であったそうです。当市でも龍馬脱藩の道での関連イベントに幾らの投資をしてどのような効果があったのか、またどのような反省点があったのでしょうか、お伺いいたします。
　観光資源の掘り起こしや観光客の誘致戦略を肉づけしていくには、よそ者、若者、ばか者的な存在が不可欠と言われ、地域にこのような旗振り役が必要と言われています。当市にもこのような人たちがおられます。1999年９月に大谷代表のもとポコペン横丁を立ち上げられ、今年で14年目になります。メンバー13組の方々が毎週日曜日に、また毎月第３日曜日にはライブをその他、昭和の学校、浪漫祭等々、いろいろなイベントを企画、運営されています。このようなポコペン横丁の人たちの努力や思いを市長を初め行政の方はどのように理解され、行政として何ができ、どのような協働ができると思っておられるのでしょうか、お伺いいたします。
　ポコペン横丁の場所にある思ひ出倉庫は、今どのような存在となっているのでしょうか。また、倉庫の敷地面積と建築面積をお教えください。そして、建築物としての価値と利用価値をどのように思っておられ、将来的にどのような方向づけをされたいのかお伺いいたします。
　内子まちづくり商店街協同組合が県内で初めて地域商店街活性化法による国の支援を受け、今年４月15日に商店街の集客の新たな核となる交流施設Ｎａｎｚｅがオープンしました。地域商店街活性化法は、シャッター通りと化す商店街の支援策として2009年８月に施行されたもので、商店街活性化事業計画の認定を要件として交付される助成金は、補助率が従来の２分の１から最大で３分の２に引き上げられました。2012年11月現在、全国で内子町を含む103件が商店街活性化事業計画の認定を受けているとあります。この商店街活性化法の基づく補助事業の採択は、イベントや商品開発などのソフト事業にも適用されるとありますが、理事者はこの支援策をどのように捉えられているのかお考えをお聞かせください。
　観光は、まちづくりと一体と捉えるべきと私は思っております。行政や民間、住民が一体となって立場を超えて生きがいがある地域にしていきたいとする共通の思いがあれば力となり、観光を通じたまちづくりは地域活性化の突破口や打開策となり得ると思います。理事者のお考えをお聞かせください。
　次に、限界集落対策について。
　少子・高齢化が進行し人口減少社会へ突入した今日、当市はさまざまな課題に直面しています。長引く経済不況による厳しい財政状況の影響を受け、投資的経費の絶対額が減少し、市が保有する公共建築、インフラの老朽化及び今後の維持更新費の増大に対応することが困難な状況になってきております。このような状況の中で限界集落についてお尋ねいたします。
　平成17年１月11日に、長浜町、肱川町、河辺村と大洲市が合併して現在の大洲市が誕生し、今年で８年が経過しました。合併した平成17年１月末には人口が５万2,364人でしたが、平成25年７月１日現在４万7,087人と、８年間で5,277人の減少となっております。人口が減少しているのはどの地域なのか、なぜ人口が減少しているのか、市が実態把握をし対策をとらなければ大洲市の地域に人がいなくなり、地域としての機能が保てなくなってくるのではないのかと危惧するところです。この人口減少、過疎化の現状について、地区別の実態把握調査をされているのでしょうか。また、このことに対してどのような対策をとられているのか、お伺いいたします。
　四国４県の高齢化率は27.1％と全国平均23.3％を上回り、過疎市町村の割合も69.4％と全国45.1％より高いとあり、大洲市の高齢化率も30.7％と高い位置にあります。高齢化率が50％を超えると集落としての機能維持が難しくなり、限界集落と呼ばれます。生活道路の管理や冠婚葬祭など共同体としての機能が急速に失われ、やがては集落そのものが消滅する可能性があります。将来の大洲市の人口予測、高齢化率は予測されていると思いますが、５年後、10年後に消滅、または行政区として機能しなくなると予測される行政区はあるのか、あるとすればどれだけあると予測されているのかお尋ねします。
　日本料理の飾りに使う葉っぱのつまもの、販売の成功で全国的に知られる徳島県上勝町の高齢化率が50％と、集落維持が厳しさをます状況となっていましたが、何とか若者を呼び込もうと３年前から農業のインターンシップ事業を実施され、これまでに約320人が参加し、このうち約20人が町内に移住し農業などに就業されています。人口が減る中で地域を活性化することは容易ではないが、住民が主体的に集落活性化に取り組めば現状打破につながると思います。このような状況をどのように把握、分析され、その具体的対策を考えられ捉えているのかお伺いいたします。
　次に、学校運営協議会の設置について。
　平成24年12月定例会の一般質問で、保護者や住民が学校運営に参加し意見を述べるコミュニティ・スクールについて質問いたしました。理事者の答弁として、平成24年４月１日現在で小学校が786校、中学校が329校、合計で1,115校で、愛媛県においては取り組みの事例はいまだない状況にあり、現時点ではコミュニティ・スクールの導入については予定してないとのことでした。
　今年４月１日に鬼北町教育委員会は、日吉小学校と日吉中学校を地域住民や保護者が学校運営に参画する学校運営協議会設置校に県内で初めて指定されました。今年４月１日現在に指定された設置校は、42都道府県の1,570校となり、１年間で387校が増加したことになります。この日吉小・中学校の学校運営協議会では独自のカリキュラム、郷土学を展開され、町教委は図書の読み聞かせや登下校見守りなどの学校支援地域ボランティア制度も構築され、運営協議会でさらに住民を巻き込み学校を核にした地域活性化を目指しています。私は、特にカリキュラムの郷土学は地域の歴史や伝統文化を子供たちに教え継承し、次世代に伝えたいという志や地域に生きている喜びや誇りを持てる子供たちを育むのは地域の私たちの声ではないでしょうか。協議会は地方教育行政法に基づく制度で、保護者や地域住民が一定の権限と責任を持ち学校運営に参画、重点目標や行事計画、指導方法などに意見を述べるすばらしい制度です。ぜひとももう一度検討されて学校運営協議会の設置を希望するものです。この学校運営協議会は教育委員会が任意設置できることとなっています。教育委員会の御意見をお聞かせください。
　以上で私の質問を終わらせていただきます。
○吉岡猛議長　これより答弁を求めます。
○清水裕市長　議長
○吉岡猛議長　清水市長
〔清水裕市長　登壇〕
○清水裕市長　ただいまの武田議員さんの御質問のうち、私からは観光を通じたまちづくりについてお答えを申し上げます。
　大洲市には清流肱川を中心に海、山、川の豊かな自然や大洲城、臥龍山荘など歴史的な建築物、文楽や神楽などの伝統・文化、また中江藤樹、三瀬諸淵などの歴史的偉人など、全国に誇れる数多くの地域資源がございます。日本全体を眺めてみますと、戦災や戦後の急激な都市化により江戸、明治、大正から昭和前期にかけての町並みがさま変わりをしており、大洲の肱南地区のように古くからの建物が今も町なかに生かされているところは大変少なくなってきております。また、古くより流路が変わっていない大河川肱川は、臥龍山荘の不老庵や大洲城と相まってすばらしい歴史景観をつくり出しており、愛媛県で唯一歴史まちづくり法の指定を受けていることを生かした歴史景観を後世に残す観光のまちづくりが重要だと考えております。
　武田議員さん御指摘のとおり、まちづくりというプロジェクトを考える上で地域資源と観光産業とのコラボレーションが極めて有効な戦略であり、行政と住民が一体となって取り組むことが何よりも大切であると考えております。経済を活性化し、雇用の創出が期待できる観光の産業化に向けて進んでいくためには、やはり住民が主体となり官民一体となった共通の思いとお互いに足りないものを補完し合える関係を築いていかなければならないと考えております。そのような考えのもと、住民や団体の皆様が主体となってさまざまなイベントや活動にチャレンジしていただきたいと思い、がんばるひと応援事業の支援制度を設けておりますので、観光産業の分野におきましてもたくさんのアイデアを出していただき、より多くの皆様に活用していただければと思っているところでございます。その中で、新たな課題が出てまいりましたら、その課題に対して市も住民とともに考え問題の解決に取り組み、新たな支援制度の構築なども検討していかなければならないと考えております。
　観光の事業化においては、観光客を集客し観光客の満足度を高め、地域経済に貢献するものであることが大切であり、他の地域との比較の中ですぐれたものを生かし、不足するものについてはその底上げを図ることが重要でございます。また、観光で来られた方に対して、子供たちの挨拶や行く先々での住民の皆様との会話の中で、都会と違う心温まるおもてなしの心を感じていただくことがこれからの地方の観光にとって重要であると考えております。
　まちづくりは一つのイベントや事業で形づくられるものではございませんが、今後も市民の皆様と行政が一体となって知恵と工夫を凝らして、ハード、ソフト両面において大洲らしさを持ったまちづくりを進めてまいりたいと考えております。市民の皆様並びに議員各位の御理解を賜りますようお願い申し上げ、以上お答えとさせていただきます。
　その他の御質問につきましては、それぞれ答弁いたさせます。
○小島健市副市長　議長
○吉岡猛議長　小島副市長
〔小島健市副市長　登壇〕
○小島健市副市長　それでは、観光産業に関する御質問のうち、龍馬脱藩の道関連イベントの投資と効果についてお答えをいたします。
　昨年実施をいたしました「龍馬がゆく！大洲」150年記念事業につきましては、まず実行委員会が主催をしたオープニングイベント、龍馬脱藩の道完全版をゆく事業、フィールドミュージアム事業、わらじで歩こう坂本龍馬脱藩の道記念事業、そして河辺ミニウォーク事業、これらに係る経費が1,993万5,000円でございます。また、地域団体等が主催をいたしました龍馬イベント協賛支援補助事業が龍馬脱藩の川下りウオーキング事業や龍馬の炭窯設置事業など16の事業でございまして、その補助金額が644万4,000円、そして大洲市森林浴ウオーキング推進事業費が67万6,000円となっており、合わせまして2,705万5,000円となってございます。
　今回の龍馬記念事業における効果や反省点などの検証結果について申し上げますと、事業全体として高速道路の宇和島延伸やえひめ南予いやし博の開催という逆風の中での開催ということもありまして、観光客の大幅な増加や全国的な話題となるようなイベントということにはならなかったというふうに思っております。
　龍馬記念事業の期間中の主要な観光施設やイベントにおける集客数でございますが、延べ32万7,547人、前年比で1.4％の減少という結果となっております。その内訳といたしまして、イベント関連事業は新規事業が多く集客数が増加したわけでございますが、主要観光施設の利用者は前年の同期間と比較いたしますと、まちの駅あさもややおおず赤煉瓦館は約７％の減少となり、龍馬事業の効果が及ばなかったものと考えております。しかしながら、近隣市町の主要観光施設の同じ期間における集客数には、いやし博などの影響により十数％減少しているところが見受けられますので、減少を抑制する一定の効果があったのではないかとも思っております。
　次に、事業実施の反省点といたしましては、３月末のオープニングから５月までは好調な集客をいたしておりましたが、12月末までの長期間にわたる事業を実施する中で、９月に実施をいたしましたわらじで歩こう坂本龍馬脱藩の道記念事業までの期間に話題性のある事業がなかったことや、６月以降の南予いやし博のＰＲが本格化してきたこともあり、好調でありました４月、５月の集客を維持できなかったということが挙げられると思います。また、今回の龍馬に関する事業を企画する実行委員会の設置時期でございますが、この時期が平成23年12月となったことでオープニングまでに３カ月しかなく、実行委員会においてその市民や団体からの企画や意見等を吸い上げていく期間が短かったということもあり、イベント情報の十分な周知や浸透が図られなかったということも反省点の一つと捉えてございます。
　このような状況ではございましたが、４月に開催をした龍馬脱藩の道完全版をゆく事業のツアーに参加された観光客からは、特に地域のおもてなしや地域住民との触れ合いの満足度が高く、龍馬脱藩の道のガイド、おもてなし、山鳥坂鎮縄神楽、長浜の豊年踊り、郷土料理いもたきなど、地方ならではの観光資源が今後の地域観光の鍵となるのではないかと感じているところでございます。今回の龍馬記念事業は、地域資源の一つである龍馬をテーマとして、市町村合併後初めて上流の河辺から肱川、また肱川から大洲、大洲から長浜と全域を舞台として取り組みを行いまして、市民の一体感の醸成を図る事業としては大きな成果を見ることができたと評価をしております。
　また、龍馬記念事業を通して、各地域、団体において龍馬イベント協賛支援事業を予想以上に活用していただいたことなどを考慮いたしますと、地域みずからが地域資源を掘り起こし地域活性化の活動につなげようとする機運が芽生えたということは、今後の観光振興におけます大きな推進力として期待できるものになったというふうに考えております。さらに、河辺の脱藩の道ミニウォークや龍馬の炭窯体験、龍馬脱藩の川下りイベント、また肱南地区の町並みに設置をいたしました復刻看板など、その後地域において継続されている事業もございますので、市といたしましてもできる限りの支援をしながら新たな観光資源として活用してきたいとも考えております。
　今後とも、御両親が大洲市出身という漫画家松本零士先生のような大洲に縁のある人物、市内の歴史的偉人や伝統、文化を生かし、それをテーマとしたまちづくりに取り組みまして、観光振興や地域振興を図る契機としたいというふうに考えております。そして、今後このような新規イベントを企画実施する場合においては、この龍馬記念事業の経験を生かしまして、議員を初め市民や団体等からのアイデアや御意見等が集約できるように連携を図りながら、できるだけ早期に実行委員会を立ち上げるなど事業の企画、実施に努めてまいりたいと考えておりますので、今後とも議員各位を初め市民の皆様の御理解と御支援をお願いいたします。
　以上、お答えとさせていただきます。
○神元崇企画財政部長　議長
○吉岡猛議長　神元崇企画財政部長
〔神元崇企画財政部長　登壇〕
○神元崇企画財政部長　武田議員御質問のうち、限界集落対策についてお答えをいたします。
　まず、人口減少、過疎化の現状把握等に関しましては、現在愛媛県と各市町が連携をしてさまざまな二重行政の解消や共通課題の解決へ向けまして協議、施策の推進に取り組んでおります。その中で、自立した集落運営の持続を目的に開催をされました小規模・高齢化集落対策ワーキンググループの会議におきまして、今年度愛媛県全域において集落調査を実施することが決定をいたしております。この調査は、県内行政区の全ての区長と自治会長を対象に地域活動の衰退や道路事情、農林漁業の後継者不足など、地域の実情や問題に関しまして幅広い内容のアンケートを実施をするもので、地域の目線から見た課題やニーズを把握でき、集落の新たな仕組みづくりに役立つものと期待をしているところでございます。
　また、いつも申し上げておりますけれども、これをやれば人口減少や過疎化の波がとめられるといった特効薬のような対策は困難でございまして、定住人口をふやすことが難しい今の状況の中、当市にあります各地域固有の資源や住民の皆様方との協働による取り組みを推進をしながら、交流人口の増加による地域の活性化につながるまちづくりを進めることは重要であると考えまして、そうした視点からの地域づくりを進めているのが現状でございます。
　次に、今後の行政区の機能の存続についてでございますが、ことし７月末時点で高齢化率が50％を超えている、いわゆる限界集落に該当する旧市町村ごとの行政区の数とその割合を申し上げますと、大洲地域が44区で14.3％、長浜地域が48区で32.2％、肱川地域が11区で26.2％、河辺地域が26区で66.7％、当市全体では129区24％となっております。なお、限界集落の数を平成17年８月末時点と比較をいたしますと、大洲地域で21、長浜地域で23、肱川地域で４、河辺地域で７、計55区増加をしている状況でございます。これらの限界集落の中でも高齢化率が70％以上で世帯数が９世帯以下の危機的な状況にある区が16区あり、これらの区が今後行政区として機能しなくなる可能性が高いと危惧しておりまして、地域の御意見を伺いながら対応策、行政区の統合、再編等も検討していく必要があると考えております。
　次に、過疎化対策への具体的な取り組みについてでございますが、集落の活性化につきましてはきのうの梅木加津子議員の御質問にお答えをいたしましたとおり、現在地域みずから考えて取り組む事業に対する補助制度がございますのでそれらを御活用いただき、集落や自治会単位で行われております地域の活性化に向けた取り組みへの支援に努めているところでございます。
　その一つといたしまして、地域や団体が取り組む事業を支援するがんばるひと応援事業補助金がございますし、また櫛生地区では自治会により今定例会に補正予算を計上いたしておりますように国の過疎地域等自立活性化推進交付金を活用しまして、廃校校舎の利活用や特産品開発など地域活性化に向けて取り組もうとされております。武田議員御指摘のように、こうした地域が主体となって計画をされる事業が持続可能な地域づくりにつながるものと確信をしているところでございます。
　一方では、地域外から人を呼び込むための事業といたしまして、Ｉ・Ｊターン定住促進事業により、50歳未満のＩターン、Ｊターンによる第１次産業への新規就業者に対する家賃の補助制度を設けておりますが、これを活用されましたのは22年度、23年度にそれぞれ１人ずつという芳しくない状況でございます。また、現在長浜地区では、地域振興のため都市住民を受け入れ、地域おこしの支援や農林水産業に従事するなどの地域協力活動に従事をしていただく地域おこし協力隊や、地域再生に関する専門的人材により現地調査や助言、提言をしていただく地域再生マネジャーの受け入れに向けまして、県や関係機関と協議を行っているところでございます。
　全国的に人口は減少の一途をたどり、2010年約１億2,800万人が50年後2060年には8,670万人にまで減少するとも試算をされております中、当市におきましても今後も人口増加はなかなか見込めないものと思われます。そのような中で国の支援制度の対象も行政主体から地域主体に移行をしてきておりまして、当市としましても、そこに住む人たちがみずから立ち上がり地域の活性化に向けて取り組まれていかれることに対しましては、全力で支援をしてまいりたいというふうに考えております。
　また、人口が地方から都市部へ集中をするような国の政策がこのまま続いていきますと、遠からず地方は危機的な状況に陥ってしまいますため、税財源の再配分も含め地方が名実ともに自立していけるよう国への働きかけを強めてまいりたいと考えております。
　議員各位の御理解、御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、以上お答えとさせていただきます。
○曽根恭輔商工観光課長　議長
○吉岡猛議長　曽根商工観光課長
〔曽根恭輔商工観光課長　登壇〕
○曽根恭輔商工観光課長　武田議員御質問の観光産業のうち、うかい、いもたきの現状、ポコペン横丁と思ひ出倉庫、地域商店街活性化法についてお答えをいたします。
　まず、うかい、いもたきの利用者数の推移についてでございますが、うかいの観覧者数のピークは昭和49年の２万8,754人で、昭和47年から昭和54年にかけての８年間は２万5,000人を超えておりましたが、平成７年には２万人を、平成15年には１万5,000人を割り込み、昨年の平成24年は7,422人という実績でございます。また、うかいの登録店数、屋形船の数も同様に減少しておりまして、最盛期には14店舗、60船余りを数えておりましたが、現在は６店舗37船となり、船頭さんの数も三十数名となっているのが現状でございます。
　次に、いもたきの利用者数につきましては、ピークが昭和59年の７万8,014人で、昭和54年から昭和60年にかけて７万人を超える利用者がございましたが、平成元年には５万人台に、平成14年には４万人台に、平成16年からは１万人台と落ち込み、平成20年からは１万人を割り込んで、昨年は4,978人という状況でございます。いもたき登録店舗数も最盛期は25店舗ございましたが、現在は８店舗となっております。
　観光事業は景気、経済の動向に大きく影響されるものですが、この２つの事業は高度経済成長やバブル期の経済に支えられて成長してきた背景もあり、長引く景気の低迷も利用者減少の大きな原因であると考えております。また、観光形態も大きく変化しており、以前のように団体旅行者が大型バスで来てお酒を飲みながらうかいやいもたきを楽しむというスタイルから、個人や小グループで来てうかいの雰囲気やいもたきなどの郷土料理だけでなく、ここならではのおもてなしやサービスを求めるようになってまいりました。このことは、えひめ町並博が開催されました平成16年に当市を訪れた観光客数が倍増したにもかかわらず、うかい、いもたきの利用者数は大きく増加しなかったことからも、従来からの観光のあり方が大きく変化していることがうかがえます。
　このような状況のもと、うかいにつきましては市民サービスデーを設けたり、うかいレストプラザの整備、昼うかいを始めたりするなどの対策を行っており、いもたきでは初煮会や観月会等のイベントの取り組みを行っておりますが、利用者の減少に歯どめがかからないことから、平成22年度から３年間うかい観光の再開発に向けて大手旅行会社に委託いたしましてうかい観光の実態を調査し、モニターツアーなどを通じてサービスの向上に向けた取り組みを実施してまいりました。この取り組みの中でうかい観光の改善に必要な仕組みを構築するため、観光協会を中心にうかい登録店組合、商工会議所、市商工観光課、おおず街なか再生館で組織するうかい等運営委員会を設立し、大洲のうかいの再生に向けて今まで十数回の協議を重ねてまいりました。今年度からは特にイベントスペシャルとして、花火の日に乗り合い船の運航や宿泊をセットにしたうかい商品の開発など、観光客の皆様に受け入れられるような工夫した取り組みを行っているところでございます。
　また、うかいの船頭、鵜匠の高齢化や減少は安定した事業の継続をしていく上で大きな課題であると認識しておりまして、昨年度から観光協会が船頭や鵜匠の養成に取り組めるよう養成事業経費を助成しているところでございます。
　今後は観光協会を主体としたうかい等運営委員会の取り組みと連携し、今の時代にも観光客の皆様に受け入れられるうかい、いもたきとなるよう努力してまいりたいと考えております。なお、今年度のうかいにつきましては天候にも恵まれまして、昨年より30％程度増加している状況でございます。
　次に、ポコペン横丁と思ひ出倉庫についてお答えいたします。
　ポコペン横丁につきましては、平成８年の浪漫祭にこだわりの市として参加していただいたことがきっかけとなり、年１回だけではなく定期的に月１回程度、大人も遊べる空間をつくりたいという思いから、平成10年に協議を重ねられ、平成11年から大洲まぼろし探偵団本舗として活動されております。ことしで14年目となるポコペン横丁ですが、現在のように形づくられていく上で、土地の確保、運営形式、レトロ感の演出などさまざまな課題を解消しながら、当市の伝統的な町並みに合った新たな観光資源の創出のために熱い思いを持って臨まれてきたことに対しまして、大変感謝をいたしております。市といたしましても現在の広場の路面改修をしたり、倉庫内にトイレを整備したりして環境整備に努めてまいりました。また、現在のポコペン横丁のポスター、のぼり制作、イベントの周知としての新聞折り込みチラシ、イベントの経費の一部を支出するなどの支援を行っているところでございます。今後も大洲まぼろし探偵団本舗と連携しながら、昭和30年代の情景を醸し出すポコペン横丁の円滑な運営ができるようにできる限りの支援をしてまいりたいと考えております。
　なお、思ひ出倉庫につきましては、明治23年に製紙工場の蔵として建築され家具店の倉庫として使用されていたものを平成15年に展示室として改修を行い、平成16年から現在の展示館としての運営を行っております。思ひ出倉庫の敷地面積は397.82平方メートル、建築面積は229.62平方メートルであり、建築物としての価値は、倉庫としてつくられたことから建築物自体の価値というより、立地条件及び景観保全上の価値を重視して購入を行い改修を行っております。思ひ出倉庫の存在や利用価値は整備当時から変わらず、油屋、おおず赤煉瓦館と連接する空間にあり、伝統的な町並みを保全しながら、ポコペン横丁とも連携したレトロ感を演出できる貴重なものであると考えております。今後もポコペン横丁や思ひ出倉庫だけで観光集客するというよりは、まちの駅あさもやを中心に大洲城、おはなはん通り、臥龍山荘、油屋、赤煉瓦館と連動した伝統的町並みの一角にある大正、昭和初期を体感できる貴重な中核施設として今後も一体的な集客のために活用してまいりたいと考えているところでございます。
　最後に、地域商店街活性化法による支援についてお答えをいたします。
　この法律は、議員御案内のとおり、商店街が地域コミュニティーの担い手として行う地域住民の生活の利便を高める取り組みを支援することにより、地域と一体となったコミュニティーづくりを促進し、商店街の活性化や商店街を担う人材対策の強化を推進することを目的として平成21年８月に施行されました。内子町のまちの駅Ｎａｎｚｅも、内子まちづくり商店街協同組合が地域商店街活性化法による商店街活性化事業計画の認定を受け、地域中小商業事業を活用し、地域住民や観光客が気軽に立ち寄れる交流施設として整備されたものです。認定を受けるためには、商店街が実施しようとする商店街活性化事業計画が地域住民のニーズに応じて行う事業であることや、商店街活性化の効果が見込まれ他の商店街の参考となるものであることなどの要件を満たす必要がありますが、認定を受けますと地域中小商業支援事業補助金の補助率が２分の１から３分の２に引き上げられ、議員御指摘のとおり、施設等の整備のハード事業から空き店舗を活用したチャレンジショップ、コミュニティー施設の運営、にぎわい創出イベントの実施などのソフト事業まで幅広く活用できるものです。大洲市におきましても大洲商工会議所、各商工会を通じて商店街等に周知をいたしておりますが、現時点におきまして申請についての要望は上がっておりません。
　引き続き事業内容の周知を図るとともに、具体的に要望がありましたら申請手続等できる限りの支援をしてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解をお願い申し上げ、以上答弁とさせていただきます。
○二宮隆久教育長　議長
○吉岡猛議長　二宮教育長
〔二宮隆久教育長　登壇〕
○二宮隆久教育長　武田議員御質問のうち、私からは学校運営協議会の設置についてお答えをいたします。
　学校運営協議会につきましては、議員も御承知のとおり、学校の教育課程の承認や教育人事に関する意見を述べることができる制度であり、学校運営協議会での決定事項が実効性を持ち、学校の組織運営に影響力を行使する制度であります。
　愛媛県下においては、今年度鬼北町において学校運営協議会が設置され、地域人材等を活用した取り組みをされております。また、昨年度より日吉小学校、日吉中学校は文部科学省より小中一貫教育の指定を受けられ、郷土学といった独自の教育課程の編成も行っておられます。
　私といたしましても、学校教育の中で郷土の自然や歴史、人物等について学習することは、子供たちが郷土を理解し、誇りを持つ上で大変価値のあることだと考えております。大洲の各学校におきましても郷土資料、おおずのくらし等を活用して、郷土の歴史や郷土ゆかりの先人について、また産業等についての学習を進めているところであります。教育委員会といたしましては、地域の教育力を生かしながら子供たちの豊かな学びを創造し、地域に開かれた学校づくりを推進していくことは大変重要であると考えております。また、学校におけるさまざまな教育課題に対して地域の方のお知恵をおかりしながら解決していくことが今後ますます必要になってくると考えております。
　現在、市内の学校ではＰＴＡや児童生徒をまもり育てる協議会等の会合において、また校報やホームページ等を活用して保護者や地域の方に学校の教育方針を説明したり、教育活動の様子を積極的に発信したりしているところであります。また、逆に保護者や地域の方からいただいた御意見、御提案を教育活動に取り入れるなど、開かれた学校づくりに努めているところであります。さらに、学校評価を実施しまして学校の説明責任を果たすとともに、保護者や地域の評価を教育活動に生かすよう努めております。
　保護者や地域が一定の権限と責任を持って学校の運営にかかわっていただく学校運営協議会を設置し充実させていくことは、学校の教育目標を達成するための大きな力になるのではないかと考えております。今月末にはコミュニティ・スクールの我が国の第一人者であります東京都三鷹市の教育委員会委員長の貝ノ�P滋氏をお迎えをして、地域とともにある学校づくりフォーラムが松山市において開催されますので、職員を派遣させ研修をさせる予定としております。今後、鬼北町の取り組みや先進地の取り組み状況を調査いたしまして、成果や課題について検証させていただき、学校運営協議会の導入について検討を行っていきたいと考えているところであります。
　今後とも学校が地域と一体となって子供たちを育む学校づくりが充実しますよう御指導、御支援を賜りますようお願いをいたしまして、以上お答えとさせていただきます。
○８番武田雅司議員　議長
○吉岡猛議長　武田雅司議員
〔８番　武田雅司議員　登壇〕
○８番武田雅司議員　今回の質問は、一貫した少子・高齢化、あと大洲市のあり方がどうあるべきかということを一貫して質問したように思います。非常に残念なんですが、せっかくある大洲の歴史、文化、郷土芸能、これが本当に生かされとるか。観光産業にとってもそうです。ピーク時２万8,000人が8,000人を切っとるわけです。なぜ登録店が減っていくか。うかいがある、いもたきがある、４分の１ですよ。なぜ減っていくのか。登録店が減っていく、その政治経済、いろんな流れが変わってきております。でも、いいところには行きたい、おいしいものを食べたいっていうのはどこにでもあると思います。そういう中で、なぜそれが、大洲の歴史が文化が郷土芸能が、まして観光産業が廃れていくのか。なぜ、いもたきが七千何百、今400と言われたんですか、なぜ減っとるのか。私はいもたきって一種のお祭りと考えれば、祭りには光と音とにおいがあります。なぜ臥龍太鼓をたたかないの。なぜ火をたかないの、たいまつを。なぜ、においを出さないの。そういう努力はされておりますか。これは行政に言うだけではないんです。私は観光協会と行政との連携がうまくいっとるんかなと、非常に不信感を持っております。そういうとこで一回よく、これだけのいいものがあるわけです。生かし切れてない。私は歯がゆく思います。いもたき、目の前で焼いたらいいじゃないですが、田楽を、アユを。カップ酒にしたらいいじゃないですか。セットにすれば2,000円が3,000円になりますよ。皆さん、カップ酒、アユ、いもたき、目の前で焼いてください。身だけ食うて、後、酒に合うだけです。ひれ酒でもおいしいですし。うかい、なぜ係留しとっていいじゃないですか。市民が係留しとった船に乗って手弁当でもいいじゃないですか。3,000円の弁当持って買うていってもいいじゃないですか。3,000円、5,000円でうかいはやれます。夕涼みはいけます。なぜ、そのようなアイデアが出ないのか。来ない、来ないじゃいけないと思います。待ちの商売じゃない、攻めていく、まず市民が、うかいやってない方がおられます。船をとめとって手弁当で行ったと、ほな船に乗るだけですよ。500円、1,000円払えばいいじゃないですか。なぜ、そういう努力ができないのか、ほいでうかいが減ってきた、いもたきが減ってきた。努力もせずに、それぞれの努力はされとると思います。いろんなアイデアを出してほしいと思います。
　それと、龍馬に関連で2,600万円か700万円ありますが、それを全部合わせれば私はもっと多いです。多いと思います。だから、がんばるひとに200万円ぐらい、190万円か200万円いっとりますよ。ということは3,000万円、私は超しとると思います。龍馬脱藩の道にすることもいいと思いますが、大洲には歴史と文化があります。東洋一のメンヒルがあります。明治維新を起こした大洲じゃないですか、一緒に。大政奉還するときに大洲藩と新谷藩ですよ、先方、後方守っていったのは。五稜郭設計したの誰ですか。なぜ、それを子供たちに教えないんですか。大洲は歴史的に東洋一のメンヒルがあるよ、明治維新を起こしたのよ、なぜそういうことを子供たちに教えないんですか。そういうことを私は本当に、大洲のまちをもっともっとこのすばらしいまちを何とかしなくちゃいけないというふうに思っております。
　ポコペン横丁。今、思ひ出倉庫とポコペン横丁の連携がどのようにできとります。朝行ってトイレがないんですよ。せっかくいいトイレをつくられておりますよ。トイレどうしとんですか、あれ。誰が管理しとんですか。なぜポコペン横丁の人らができないんですか、管理が。なぜ朝からトイレが使えないんです。４時なったら何でトイレが閉まるんです。赤煉瓦館もそうですよ。それで観光誘致って言えますか。私がいつも言うお役所仕事ですよ。なぜ５時、６時まで、明るいときやったら７時、なぜトイレが使えないんですか。困ります。あれだけ行ったとこにトイレがないっていうのは非常に困ります。だから、今言うポコペン横丁とそれから今の思ひ出倉庫の連携、それとあの建物を何とかすれば私は耐震性ができていいものになると思いますが、また検討してみてください。
　それと、最後に学校運営協議会。これは、皆さん学校の先生は恐れられると思います。人事権があるわけです。あの先生いかんけん外せとか、それを抜きにして、もうそういうこと言うんじゃなくて地域、特に小中一貫校、大洲市にできるとこありますよ。平野あるじゃないですか。やろうと思えば河辺、肱川、あるじゃないですか。子供たちが減っていきよるんです。地域で守らなくて、ただ学校の先生が人事権まだ持ってるから怖いよと、そういうイメージだけでおられます。そうでないです。今言う、平野小中、今同じとこですね。学校があります。小中一貫校にして、それで地域の方が守っていく。河辺もそうです。少子化、子供はおりません。一貫校にして、子供たちを守っていく、育てていく、それは地域の責任だと思います。ただ恐れるんじゃなくて、学校運営協議会っていうのはいろんな地域の人が集まってきていろんなことを言われる、それは怖いっていうのも一面わかります。そうじゃないです。これからは地域で子供たちを育てていきたい、そういう上においては大洲にも小中一貫校ができると思います。できる努力をしてほしい。その中で今言う運営協議会、ＣＳ、コミュニティ・スクールをぜひやっていただきたいと思います。それと、今言う小中一貫校をある先生らはやりたいって言う方がおられますんで、その意見を聞いてあげてください。
　以上です。
○吉岡猛議長　これより答弁を求めます。
○清水裕市長　議長
○吉岡猛議長　清水市長
〔清水裕市長　登壇〕
○清水裕市長　ただいまの武田議員さんの再質問にお答えを、私のほうからは特に観光行政に関しましてお答えを申し上げさせていただきます。
　先ほど武田議員さん言われました、よそ者、若者、ばか者、そのうちのよそ者の色合いが一番私も濃いというふうに思っております。私も市長に就任して約４年になるわけなんですが、その間に大洲にあるともかく宝物といいますか、皆さんが気づかれないけど実はすばらしいものが残っている、特に古いものがたくさんあります。それをもう一度自分たちで磨き上げなければいけない。それから、うかい、いもたきもそうなんですが、世間といいますか、都会の人も含めて観光というのはさまざまな地域から来ていただくわけですから、そういう方々が実はどんどん変わっております。それに対して実はこちらでおもてなしをするほう、そちらが余り変化がないということが大きな課題ではないかなというふうに思っております。
　先ほどいもたきの話、うかいの話もございました。そして、今インターネットの世界でも、実はＢ級グルメだとかそういうものをさまざまな地域のそういうＢ級グルメ品を全国各地で歩いていこうと、そういうことをインターネットに出されているサイトがございます。その中の方が実は大勢いらっしゃって、いもたきの話があったんですね。ちょうどお昼に来たのでいもたきを食べたいということで行かれたところ、いもたきはお昼にはありませんと言われました。それは、夜河原で食べてください。でも、そういうことでは来られた方、そういう方々がこういうものを食べたいと言うときにスムーズに提供できるということがあれば変わってくるのではないかなということであります。ただ、その方は交渉してお昼にいもたきをつくっていただいたらしいんですけど。そういうことで大洲自体の感触は悪くなかったということでありますが、ただ今どういう、特に今は都会に人口が集中しておりますので、都会の方々が何を求め、そして大洲にある、先ほども答弁で申し上げましたように、実は江戸、明治、大正、昭和、古いものが本当に残っているんですね。そういう地域は京都、奈良、鎌倉を除けばほとんどもう日本では数少ない地域であります。そういうことを地域のみんながもう一度それを考え感じ、そして何をすればいいのか、何をやれば多くの人が求められるものを出していけるのかということであろうと思っております。
　先ほども答弁いたしましたように、いいものを磨くだけではなく、不足するもの、足らないもの、遠くから来られてじゃあ泊まりがどうなるの、それをどういうふうに手当てしていけばいいのか、河原の石の上にそういうござやビニールシートをひいて座らせるのか、もっとほかのやり方がないのか、そういうことに何が問題があるのかということを実は考えながら、そしてみんなが同じである必要はないと思ってます。さまざまなサービス、自分たちでアイデアを出してサービスをどんどん出して、その中でいいものがまた残っていく、そして新しいものが生まれていく、そういうことが特に観光産業では重要ではないかなというふうに思っております。昔からこれをやってるからそのとおりでいいんだという時代ではもうありません。どんどん時代が変化している中でできるだけ多くの、特に都市部の方々がこちらへ来てそして楽しまれる、そして１日、２日をこの大洲で全部過ごせるようなそういうプランをきっちりと提供してあげる、そういうことが今後の観光につながっていくのではないかなというふうに考えております。
　ポコペン横丁から思ひ出倉庫につきましても、提供する側の都合ではなく来られた側の都合をどうやってそれを取り扱っていくのか、そういうことがさまざまな大洲の中の観光施設でもう一度考えなければいけない、非常に重要に重要なテーマだろうというふうに思っております。市民目線といいますか、観光客の目線として何が不足しているのか、そして非常に大洲っていいですよねという言葉だけではなく、こういうことが変わればもっとよくなりますよねということを真摯に受けとめて、一つ一つそういうものを潰しながら、また今あるさまざまないいものを、武田斐三郎さんの函館の五稜郭へ行ってまいりますと頭がよくなるというて、てかてかに光っておりました。そこには大洲出身て書かれてたわけです。そういうものがきっちりと、大洲の地方をアピールしていただけるものが函館にもあるという本当にすばらしいことだろうと思いますし、大洲のすばらしいものをこれからも全国へ発信してそしてそれを受け入れられる、またそれが観光客の増加につながってくるものだというふうに考えながら、観光施策、行政について観光協会とも一緒になって立て直しを図ってまいりたいというふうに考えておりますので、皆様方の御理解を賜りますようお願いを申し上げまして、再質問に対する観光行政に関するお答えとさせていただきます。
○曽根恭輔商工観光課長　議長
○吉岡猛議長　曽根商工観光課長
〔曽根恭輔商工観光課長　登壇〕
○曽根恭輔商工観光課長　武田議員再質問のうち、うかい、いもたきについてでございますが、うかいにつきましては全国で一応13、うかいを実施している自治体といいますか、団体がございます。その中でもいつもうかいに関してお客さんが減っているということが非常に議題となっておりまして、全国うかいサミットの中でも、ふえているところが若干ありはするんですけれど、ほとんどのうかい実施団体では最盛期の３分の１ぐらいになっている、ことしはさらに２団体ほどが休止、あるいは譲渡先を探しているというような状況になっております。
　確かにうかいというのは昔の船で遊ぶお大臣遊びという、ちょっとイメージが強うございまして、大体１回利用いたしますと7,000円ぐらいかかります。市内の居酒屋とかだと3,000円とか3,500円で飲み放題、それに比べると高いという地元の方の意見もございます。
　一方、都会から来られるお客さんの意見を聞いてみますと、大洲市のうかいは必ずしも高くない、船を使って7,000円でぐらいで遊べるんだったら安い、観光としてはいい素材ですと言われる方もございます。特にことしはうかいと宿泊をセットにした商品を開発しておりまして、それがある程度好調ということもございまして、高速道路ができましてからはもう、松山から大洲にうかいは来るけれど、宿泊はないという状況でございましたが、若干明るい兆しも見えておりますので、そこら辺を中心にまたうかいの立て直しにも努力してまいりたいと思います。
　いもたきにつきましても、非常に御指摘のとおり利用者数が減っております。観光協会の中でも、いもたき初煮会の実行委員会の中でもその話が出ておりまして、またことしは初煮会と観月会ということで対応しておりますが、今後に向けていもたきの活性化のためにどうすればいいかまた検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
○二宮隆久教育長　議長
○吉岡猛議長　二宮教育長
〔二宮隆久教育長　登壇〕
○二宮隆久教育長　私からは、武田議員さんの教育に関する再質問についてお答えをさせていただきます。
　現在、議員各位御承知のとおり、少子化が進み、複式学級が急激にふえてきたという近年の状況を踏まえまして、大洲市の小学校統廃合計画を平成20年に樹立し、計画を１年延長して現在最終年度の推進に当たっているところであります。来年度においては、菅田と大成小校区、それから肱川の４小学校が肱川小学校として１校にまとまって新しくスタートしようということで地域の皆様、そして関係者の皆様に御理解、御協力を賜り、準備に入ったところでございます。
　私、小・中学校、あるいは幼稚園のあり方として、教育部長として約３年お世話になったわけでございますが、やはり地域に開かれ地域とともにあり、地域に守り育てられる学校や幼稚園であるべきではないかという考え方を持っておりまして、現在言われております小１プロブレムあるいは中１ギャップ、そういったものを解消していくためにも、今後の課題としてやはり小中一貫、あるいは小・中が連携した教育を進めていくことが必要ではないかなというふうに、今どういうふうにこれから進めるかいろいろ勉強させていただきながら、よその事例等も学習を学ばせていただいてるところでありまして、今後幼児教諭、小学校、中学校、これは大洲市教育委員会の管轄でございますが、できましたら市内には高校もございますので、幼稚園、福祉部局の保育所、幼児教育、保育、それから小学校、中学校、高校、縦の連携をいかに図るかというようなことも取り組んでいけたらなというふうに考えております。
　先ほども申し上げましたように、今年度は統廃合計画推進の最終年度というふうに捉えておりまして、まずそこをきちんと仕上げていきたいなというふうに考えております。職員も朝から夜まで大変頑張ってくれております。その上で来年度からは、統廃合が進んだ小学校あるいは中学校において今後どういう学校教育を展開していくか、質の充実、質のさらなる充実、あるいは今後のあり方について考えていきたいな、取り組んでいきたいなというふうに考えているところであります。
　そこで、現時点につきましては先ほど申し上げましたように、コミュニティ・スクール等についても調査、研修をしていきたい、そういった時期だと捉えております。この新しい取り組みに仮に大洲市が取り組んでいくにしても、どのように取り組んでいくか、入っていくかで効果等も変わってくるのではないかと思っております。そういったこともありますので、今年度については調査研究をじっくりとやらせていただきたいというふうに考えております。
　また、学校現場がどう考えておられるか、議員もおっしゃられましたけれども、そこらも非常に大きな問題だと考えております。校長会を初め、現場の先生方の御意見もいただきながら今後どう取り組みを進めていくか、私自身も学んでいきたい、勉強していきたいと思っておりますので、どうか市民各位、議員各位の御理解と御支援をよろしくお願いをしたいと思っております。
　以上、お答えとさせていただきます。
○吉岡猛議長　次に、宇都宮宗康議員の発言を許します。
○１番宇都宮宗康議員　議長
○吉岡猛議長　宇都宮宗康議員
〔１番　宇都宮宗康議員　登壇〕
○１番宇都宮宗康議員　おはようございます。１番、民主無所属の会、宇都宮宗康です。１期４年間、また最後の質問になりました。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
　それでは、運動会の開催時期についてということで質問をさせていただきます。
　高温注意報が出ない日がないぐらい暑い毎日が続きますが、大洲消防署管内において熱中症による救急搬送者数は７月25日現在で18人となっており、多くの人が搬送されています。体内の機能が発育途中の子供や体力が衰え始めた高齢者は、熱中症になりやすいために、予防に心がけましょうと言われています。このような中、大洲市内の運動会は、大規模校の大洲小学校と喜多小学校が５月26日開催となりました。昨年来からの運動会練習による経験から、早い時期での開催となったものと思われます。
　そこでお伺いします。
　１つとして、体育時間や練習などの学校生活における熱中症の発生状況や過去の推移、子供たちが保健室で処置を受けたり静養した人数をお伺いします。また、運動会を５月に開催した場合と、従来どおり９月に開催した場合を比較して発生状況に変化があったのかお伺いをします。
　２つとして、小学校へ入学して間もない児童たちへの影響が心配されますが、新しい環境への戸惑いや競技、演技への影響があったのでしょうか。
　３つとして、運動会の５月開催は熱中症対策の一方策になり得るものと考えておりますが、親子運動会など地域の実情によっては開催形態に違いがあり一律に当てはまるものではありませんが、参考事例として５月開催とした２校の検証を含めて見解をお伺いをいたします。
　次に、固定資産税の過徴収について。
　松山市での固定資産税過徴収問題で、県下、各市町においてグループホームやアパート、福祉施設などの小規模住宅用地に適用する減額措置を誤っていたとの報道があった。その報道によると、国とは異なる独自の基準を設けて過徴収となったとしている。国と自治体が違った基準を適用するというのはどういったことなのか。
　そこでお伺いをします。
　結果論ではなく、なぜ独自の基準が存在するのか。当市の場合も課税誤りがあったと報道されました。グループホームなどの老人福祉施設だけなのか、従来からの供用施設や共同住宅にも影響が及ぶのか。また、対応として還付については地方税法上５年間と規定されているが、さかのぼって10年の還付をされると言うがどのように対応されるのか。
　城山公園植栽整備計画についてお伺いをします。
　大洲城郭を利用した城山公園は、地域の歴史を今に伝える重要な文化遺産です。やぐらや石垣などの文化財を保存、継承していくためには園内の樹木などを適切に管理していく必要があります。これまで城山公園の整備については、平成８年、大洲城天守閣復元委員会が組織され、平成10年には復元委員会のもと大洲城天守閣の保全管理などの４専門委員会が設置され、大洲城跡樹木整備計画が策定されております。この中で、天守閣本体工事に支障となり石垣の保全に影響のある樹木や景観を阻害する樹木を伐採することなどが決定され、平成15年当時にケヤキなどの樹木は城山公園のシンボルであり、天守閣が復元されても景観的に寂しくなるなどの市民の反対があり、当時の市長判断によってケヤキ３本、樹齢がおよそ80年から90年については枝葉の剪定にすることになったと伺っています。
　そこで、お伺いをします。
　１つとして、貴重な文化財である石垣の崩壊が伴う樹木については既に伐採されていると思われるが、その後の調査で新たな変化があったのか。伐採せずにいかにして維持管理ができないのか、その方策はないのか。大洲城周辺樹木整備の報告書には、公園整備に当たっては伐採を行い、石垣から一定の距離の位置に新しく植栽するなどの検討が必要であるとしているが、天守閣周辺にはその後植栽をされたのか。
　２つとして、当市においては城山公園にふさわしい植栽のあり方を検討し、今後の維持管理の方向づけを行うことを目的に城山公園植栽整備計画の策定を進められておりますが、史跡を生かすための植生管理についてどのように考え、今後どのように取り組むお考えなのか、現在の状況をお聞かせ願いたいと思います。
　以上で質問を終わります。
○吉岡猛議長　これより答弁を求めます。
○清水裕市長　議長
○吉岡猛議長　清水市長
〔清水裕市長　登壇〕
○清水裕市長　ただいまの宇都宮議員さんの御質問のうち、私からは城山公園植栽整備計画の現状についてお答えを申し上げます。
　本計画の策定に当たりましては、植物学の権威であります愛媛大学の江崎名誉教授を初め、大洲市文化財保護審議委員会の植物を専門とされる皆様にも検討委員となっていただき、城山公園にふさわしい植栽のあり方を検討いただいております。これまでに３回にわたって会議を開き、史跡の保全と継承に向けた植栽整備、樹勢が衰えた樹木の更新、適正管理という視点に立って植栽整備の基本理念、基本方針、今後の進め方などを取りまとめ、計67本の樹木を整理、更新すべきとする計画素案の作成に至っております。史跡と緑の共生を図ることは大変重要なことでありますが、私たちの心を癒やし和ませてくれるはずの緑が、貴重な文化財や史跡に悪影響を与えるようなことがあってはならないと考えております。やはり史跡というのはこれからも100年、200年にわたり保全をしていかなければいけない、100年後、200年後の緑の姿も考慮しながら検討すべきものと考えております。
　去る７月には植栽整備への理解を深めていただくために開催したシンポジウムにおきましても賛否両論ございましたが、終わりに、先人より受け継いだ文化財をしっかりと後世へ伝えることが今を生きる私たちの役目であり、そのためには適切な樹木の整理と更新、維持管理が求められるとのまとめをいただいております。植栽整備計画はこの後パブリックコメントを行いまして広く市民の皆様からも御意見をいただいた上で最終調整を図り、年内に計画策定を終えたいと考えております。城山公園の史跡としての価値を高め、史跡にふさわしい植栽の整備と維持管理に努めてまいりたいと考えております。市民の皆様並びに議員各位の御理解を賜りますようお願い申し上げ、以上お答えとさせていただきます。
　その他の御質問につきましては、それぞれ答弁いたさせます。
○神元崇企画財政部長　議長
○吉岡猛議長　神元企画財政部長
〔神元崇企画財政部長　登壇〕
○神元崇企画財政部長　宇都宮議員御質問のうち、固定資産税の過徴収についてお答えをいたします。
　まず、固定資産税の課税誤りが本市におきましても発生をいたしましたこと、議員各位、市民の皆様に心よりおわびを申し上げます。まことに申しわけございませんでした。
　今回の問題発覚は、松山市におきまして共同住宅の固定資産税を過徴収していたとの新聞報道や、愛媛県から住宅用地の認定について再確認をするようにとの通知が届きましたことを受けて、調査の結果、本市でも９カ所の福祉施設において過徴収であることが判明をしたものでございます。この過徴収の原因につきましては、当時、国の基準に基づくことなく他市の取扱状況などを参考にして課税をしたことが主な原因であると認識をいたしております。なお、当市の独自基準というものはございません。
　過徴収の内容につきましては、住宅が建築をされた場合、その宅地に係る課税標準額が１戸当たり200平方メートルまでは６分の１に、また200平方メートルを超える面積は３分の１に軽減をされる制度がございますが、この特例制度の適用処理に誤りがあったものでございます。具体的に申し上げますと、福祉施設９施設のうち６つの施設におきましては、国の基準では台所やトイレが共同となっている場合でも、一部屋を一つの住居としてみなすべきところ、全ての部屋を合わせて一つの住居として数えたことにより、本来であれば課税標準額の６分の１の額にすべきところ３分の１の額で課税をしたものでございます。また、３つの施設については新築時は別の用途で建築をされており、その後グループホームあるいは有料老人ホームとするために改修がなされましたものの登記がなされず、また税務課に対しましても用途変更の届け出等もなされなかったことから、その利用形態が把握できずに特例措置が適用漏れとなったものでございます。なお、台所、トイレが共同利用となっております一般の共同住宅につきましては、現在調査をしているところでございます。
　過徴収となりました固定資産税の返還につきましては、議員御指摘のとおり地方税法上では５年間というふうに規定をされておりますが、今回のような事案につきましては過去の判例において納税者からの５年を超える請求を認める司法判断が出されていることもございますし、今回県内他市町においても同様の返還がなされますことを合わせて判断をしました結果、大洲市固定資産税に係る返還金の取扱要綱の規定に基づき、５年を超える年度分についても返還をすることとしたものでございます。
　このような課税誤りを発生させましたことは、市民の皆様の信頼を大きく損なうものでございまして、深く反省をいたしますとともに、今後におきましてはこのようなことのないよう担当職員の専門知識の習得や能力の向上、法令や通達事項のチェック体制の強化などに努めまして、適切な事務を遂行してまいる所存でございます。
　議員各位、市民の皆様の御理解と御容赦を賜りますようお願いを申し上げまして、以上お答えとさせていただきます。
○武田康秀都市整備課長　議長
○吉岡猛議長　武田都市整備課長
〔武田康秀都市整備課長　登壇〕
○武田康秀都市整備課長　それでは、私のほうからは宇都宮議員御質問の城山公園植栽整備計画についてのうち、まず石垣の保全管理における樹木の影響について、こちらからお答えをしたいと思います。
　城山公園は、周辺に残る旧城下町の歴史的な町並みとともに、この地域の歴史を今に伝え、その一部が県の史跡にも指定されております貴重な文化的な遺産でございます。その一方で、広く市民の皆様から親しまれる身近な公園、憩いの場として活躍しておりますとともに、大勢の観光客が訪れる観光地ともなっております。
　確認までにこの城山公園の樹木の整理経過につきましてもう一度申し上げておきますと、議員さん御指摘のように、これまで十分な管理がされず鬱蒼とした状況となっておりましたものを、平成11年ごろでございますが、天守閣の復元事業に合わせて整理をするという目的で大洲城跡樹木整備計画を策定いたしまして、平成11年度、13年度、15年度、この３回に分けまして石垣に影響を及ぼしている樹木、それから景観を阻害している樹木、天守閣の復元工事において支障となる樹木、これらを段階的に伐採をいたしたところでございます。結果といたしましては、全体の約１割に当たります計219本の樹木を伐採いたしました。この際に本丸のケヤキ３本につきましても、既に石垣に影響を及ぼしている、あるいは将来石垣に影響を及ぼすと思われる樹木、景観に支障を及ぼしている樹木、こういったところで判定をされまして伐採が予定されておりましたけれども、地元の皆様の強い御要望を受けまして枝葉の剪定にとどめたというのが実情でございます。
　議員さんの御質問に、まず石垣の崩壊につながる樹木は既に伐採されていると考えるが新たな変化があったのかというお尋ねがございましたけれども、当時の伐採によりまして随分園内が整理されまして復元した天守閣が映える景観となりましたものの、公園を全体に見渡していますとまだまだ石垣に影響を及ぼすおそれのある樹木が残っているのが現状でございます。また、石垣改修に伴います支障木の伐採や樹勢の衰えた桜、いわゆる木が弱ってしまっている、病気にかかっているという分ですが、そういったものの更新をしなければならないという新たな課題も発生しているのが現状でございます。
　次に、ケヤキを残す方策はないのだろうというお尋ねがあったと思いますが、我々も専門家ではございませんので、ここらあたりは樹木の専門家の先生方に御意見を求めております。通常の枝葉の剪定程度では、樹形を小さくすることは難しく、いわゆる木の規模を小さくするということですね、眺望景観の改善も見込めない。また、思い切った策としては幹の中ほどをずばっと切りまして、数年かけて脇から出てくる芽を仕立てまして樹形をぐっと低くしてやる方法はないのかという考え方ございますが、大変大木に成長しておりますために、そこまで強い剪定をしてしまいますと枯死をする可能性もありましてリスクが大きいということの見解でございます。市といたしましては、やはり史跡保存の観点から伐採はやむを得ないのではないかと判断しておりますけれども、その実施時期につきましては慎重に検討したいと考えているところでございます。
　次に、以前行われた伐採の後に新たな樹木の植栽の状況、これはどうなんだろうかというお尋ねございました。これに関しましては、大洲商工会議所などの公共的団体からの御寄贈も含めまして、公園内の整備工事に合わせて順次実施をしている状況でございます。中江藤樹先生の像がありますあたり、二の丸の西曲輪と申しますが、そのあたり、それから旧法務局がありましたあたり、ここらあたりを二の丸奥御殿というふうに呼びます。そのあたりと、後は市民会館横の下台所周辺でございますね。こういったところにソメイヨシノなどの桜計26本、これのほかに落葉樹８本、常緑樹３本、それから低木のツツジなどの植栽を行ってきております。
　今後の城山公園における樹木の整備、管理に関しましては、先ほど市長からも御答弁申し上げましたとおり、史跡の適正な保全を前提に緑との共生を図っていく、100年後、200年後のあるべき姿を考えながらバランスをとった管理をしていくということを念頭に植栽整備計画を策定完了いたしまして、その後に慎重に取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても御理解と御支援をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○稲田宏教育部長　議長
○吉岡猛議長　稲田教育部長
〔稲田宏教育部長　登壇〕
○稲田宏教育部長　宇都宮議員御質問のうち、運動会の開催時期についてお答えいたします。
　ことしの夏は猛暑が続き、全国各地で熱中症の被害が発生しております。大洲市教育委員会では市内の幼稚園、小・中学校に熱中症事故等の予防について通知を出し、熱中症予防のための万全の対策と熱中症になった場合の応急処置等適切な措置を講ずるよう指導しているところでございます。
　運動会当日及び運動会練習期間中に保健室を利用した児童・生徒のうち、熱中症の疑いがあった児童・生徒の推移につきましては平成22年度が25名、平成23年度が19名、平成24年度が26名と報告されております。また、本年７月31日現在、熱中症の疑いがあった児童・生徒数は８名となっております。
　５月に運動会を開催しました２校の小学校につきましては、９月に開催したときと比較しますと、体調不良で保健室を利用する児童は随分少なかったとの報告を受けております。また、小学校へ入学して間もない児童への対応といたしましては、練習方法や種目の内容を工夫したりすることにより、不安もなく運動会の狙いは十分に達成できたと伺っております。
　運動会の開催時期につきましては、現在のところ県内では９月に実施している学校が大半でありますが、今後熱中症対策を講じることは重要な課題であると考えております。地域の実情等も考慮しながら、気候の変化による学校行事の時期的な見直しなどについても検討してまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。
　以上、お答えとさせていただきます。
○１番宇都宮宗康議員　議長
○吉岡猛議長　宇都宮宗康議員
〔１番　宇都宮宗康議員　登壇〕
○１番宇都宮宗康議員　再質問をさせていただきます。
　固定資産税の過徴収の問題であります。国の基準ではなく、県下、他市の状況に照らし合わせて指導があってやったというような意味合いにとれるような答弁であったかというふうに思っています。既に一生懸命仕事をされておられるわけですが、どこに本当の問題があるのか。国からの通達、あるいは作業そのものの通達が問題があったのか。いやいや、もうそんなんは相手にせんでええんじゃと、もうどっか大きな松山市に合わせとったらいいんだというような状況だったのか、その辺をもう少し詳しくお願いをできたらというふうに思っております。
　もう一つは、城山の植栽計画でありますが、武田さんからは結構何本か植えましたという答弁がありました。既に切った木は1,000本以上切っておるわけです。当時の話を聞きますと、木にひもを巻いてこれは切る、切らない、色を変えてこれはこうしますというようなきちっと細かいことをされたというふうにお伺いをしています。そうなれば、植栽はどうなったのかなというのが私の一番の心配は、切るばかりで植えとらんのではないかと。いわゆるライオンズクラブであるとか会議所の寄贈を持ってやっとると。大洲市のそういう計画ならば、大洲市がきちっと計画をつくってこういったところにはこうしましょうという方策をきちっと出してから、伐採なら伐採。その伐採も石垣に影響があります。これは安全上の問題もありますというきちっとしたものがあれば市民は、私は言わないと思うんですが、このお城山の近くに住む人から見れば、お城はなかったわけですが、きちっと石垣が見えて木もあれがあるから城山やというふうに認識をしとったわけですから、今お城があるわけですから、そのお城と石垣がマッチした中でもあえて影響の出ないところに植栽計画をきちっとされるような方策をお願いをいたして、再質問にかえます。
○吉岡猛議長　これより答弁を求めます。
○神元崇企画財政部長　議長
○吉岡猛議長　神元企画財政部長
〔神元崇企画財政部長　登壇〕
○神元崇企画財政部長　ただいまの宇都宮議員の再質問中、何か根本的な理由があるんじゃないかと、詳しくということでございますが、議員が御指摘をされましたとおり、大洲市を含む16市町において過徴収となっていることが既に判明をしております。その理由といたしましては、詳しくと言われましてもこれという明確なお答えはできません。先ほど申し上げましたように県内への先進市の取扱状況を参考にしてきたことにより、結果的に誤った課税が行われ、それが最近まで引き継がれてきたということでございます。県におきましては近いうちに総務省のほうから担当者を招きまして研修会を開催される予定でございますので、その場に出席をしていろいろな状況等の確認を行い、今後二度とこのようなことがないように努めてまいりたいと考えております。
　以上、お答えとさせていただきます。
○武田康秀都市整備課長　議長
○吉岡猛議長　武田都市整備課長
〔武田康秀都市整備課長　登壇〕
○武田康秀都市整備課長　それでは、再質問の城山公園の樹木に関して私のほうからお答えをしたいと思います。
　私もちょっと当時の詳しい経緯につきまして逐一資料を見返しているわけではございませんので、基本的には城山公園に携わる上ではこのように冊子としてきちんと保全されました計画書でありますとか報告書に目を通しながら処理はさせていただいております。そんな中で特に議員さんおっしゃられていた点が幾つかあったと思うんですけれども、まず切るばかりで植えないというのはおかしいではないかと。更新という、新しく植える新植の方針を明確にした上で伐採すべきではないかと。
　先ほど申し上げた11年、13年、15年度にやりました伐採というのは、これは恐らく短期的な事業を進めていく、つまり天守閣を復元する上でまずでき上がった天守閣が美しく標榜できること、それから天守閣の工事に支障にならないようにと、そういったところを含めて、余りにも木がふえ過ぎていた城下郭の中の木をまず整理をさせてくださいということで、伐採に重点を置いてやらせていただいたというのが一つであったかと思います。
　今、ここまで伐採を進めまして、実は公園として指定したのが平成14年でございまして、15年から正式に公園事業としての整備を進めております。天守閣の復元が完了しましたのが16年、まさに今、復元を受けましてこれから先、100年先、200年先の城山公園というもののあり方を含めて今公園整備ということでバトンタッチをして我々やらせていただいております。その中で改めて樹木についても調査検討をしてということで今整備計画を策定中でございまして、この中では決して切るばかりではなくて、必ず新しいものを植えながら、特に桜などは城山でやはり観光客も楽しんできた、何よりも地元の方が咲く花見を楽しんでいただくという貴重な役割を持っておりますから、そういったものを計画的に配置しながらできるだけ石垣に影響のない範囲、新しく植えながら影響の出る悪い木、あるいは病気でだめな木、そういったものを除却していこうということで今整理中でございます。
　それから、石垣への影響が少ない中で切ってしまうのはどうかというお話しございました。我々もこれが一番しんどいところでございまして、率直に申し上げますと、天守閣の復元に着手してからおおむね10年を経て、例えば城山天守のケヤキ３本、これが影響が深刻になったのかどうかということを厳密に調査できているのかというと、それはなかなかできておりません。見た目で判断できる部分と、もう一つは土の中に根が張ってきたときに、やはりそこを破壊してそれが例えば雨の水道になって石垣を壊してしまうというような目に見えない侵食の部分がございます。これらをなかなか精査はできておりません。ですから、現在の判断としてはいつ石垣に対する影響が顕著になるのか、あるいはいつまで放置しておくと石垣が壊れてしまうのかということが時期の特定が難しい中で事業を整理しておりますので、史跡としての役割というのは、やはり石垣がたわんで膨らんでしまうというような状況をつくらないことがまず大事だと。ですから、健全な状態で維持、保全しながら将来に残していくということを第一義といたしまして、できるだけそこに向かって悪いと思われる影響のものは排除していくということを進めていくと。
　その中でケヤキ３本をどうするかということを今後も慎重に検討させていただきたいと。根が石を押す力というのは物すごく強いようでございまして、実際に中の１本の根は既に石垣の外まではみ出る形で影響が出ております。ですから、事態が悪くなる前には処分をさせていただかざるを得ないのではないかと思いますけれども、議員さんの話にもありましたように、城山周辺の住民の皆様からすれば、お城以上にあの木というのは自分たちの人としての成長とともにそこで成長してきた木でございますから、心象風景というか自分の原風景としては何よりもかえがたい大切なものなんだと。だから、ぎりぎりになるまで置いておいてほしいというところの心情は我々もよく聞かせていただいて理解しておるつもりでございます。ただ、住民の皆様もそれが石垣をいざ崩すとなればそれはもう仕方がありません。じゃあそれをいつやるかというところについて慎重に検討させていただいて、時期を決めていきましょうということで今整備計画、その後の実施計画ということで整理をしていきたいと思っておりますので、そういうことで乱雑にならないように、できるだけ住民の皆さんの意向も酌みながら適正な管理に努めてまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。
　以上、お答えといたします。
○１番宇都宮宗康議員　議長
○吉岡猛議長　宇都宮宗康議員
〔１番　宇都宮宗康議員　登壇〕
○１番宇都宮宗康議員　再々質問をさせていただきます。
　固定資産税の過徴収の問題の答弁でやはりよくわからないといいますか、他市の状況を参考にしたというのが恐らく言われたことだろうというふうに思いますが、国の基準がこういうように固定資産税を徴収しなさい、そういうふうに通達なりいろいろあると思うんですが、そのものを無視して他市の状況をしたと。これはいかがなもんかというふうに思っています。今後は、研究会も重ねてそれぞれやるというふうに御答弁があったというふうに思っていますが、それは今後の問題としてわかりますが、過去の問題を、このことをきちっと話を総括しておかないと今後のこともまた同じ過ちを起こす可能性があるので、再々質問をさせていただきました。
○吉岡猛議長　これより答弁を求めます。
○神元崇企画財政部長　議長
○吉岡猛議長　神元企画財政部長
〔神元崇企画財政部長　登壇〕
○神元崇企画財政部長　ただいまの宇都宮議員の再々質問中、過徴収に関しましてお答えを申し上げます。
　先ほど他市町の状況を参考にしたということを申し上げましたけれども、それは参考にはしましたが、当時あくまでも大洲市の判断でやったことでございまして、今後におきましては国、県等の通達法令等をしっかりと見きわめながら二度とこういうことがないようにやってまいりたいと思っております。国の通達を無視したというのではなくて、当時を考えますとやっぱり見落としたのが正しい言い方ではないかなというふうに思っております。いずれにいたしましても、今後におきましてはこういうことが生じませんようしっかりと対応してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
　以上、御答弁とさせていただきます。
○吉岡猛議長　以上で質疑、質問を終結いたします。
　ただいま議題となっております議案８件につきましては、お手元に配付しております議案付託一覧表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。
　各委員会におかれましては、十分に審査を行い、次の本会議において委員会の審査の経過及び結果について、各委員長の報告を求めることといたします。
　以上で本日の日程を終了いたしました。
　お諮りいたします。
　８月14日から16日及び19日から22日は委員会審査等のため休会にしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○吉岡猛議長　御異議ないものと認め、８月14日から16日及び19日から22日は休会とすることに決定いたしました。
　なお、８月17日及び18日は市の休日で休会となっております。
　８月23日午後２時から本会議を開きます。
　日程は、各委員長の報告並びに議案に対する審議の続行であります。
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○吉岡猛議長　本日はこれにて散会いたします。
午前11時53分　散　会
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