平成21年大洲市議会第5回定例会会議録 第3号



平成21年8月21日(金曜日)
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出席議員     
    1番  大 野  立 志
    2番  上 田  栄 一
    3番  安 川  哲 生
    4番  福 積  章 男
    5番  山 本  光 明
    6番  西 村    豊
    7番  武 田  雅 司
    8番  中 野  寛 之
    9番  二 宮    淳
   10番  梅 木  良 照
   11番  桝 田  和 美
   12番  村 上  常 雄
   13番  水 本    保
   14番  岩 田  忠 義
   15番  宮 本  増 憲
   16番  叶 岡  廣 志
   17番  後 藤  武 薫
   18番  ( 欠  員 )
   19番  古 野  青 弘
   20番  矢 間  一 義
   21番  向 井  敏 憲
   22番  岡    孝 志
   23番  吉 岡    猛
   24番  清 水  久二博
   25番  田 中  堅太郎
   26番  山 下  勝 利
   27番  中 野  茂 明
   28番  吉 岡  昇 平
   29番  大 野  新 策
   30番  小 泉  紘 文
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欠席議員
   な   し
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出席理事者
              清 水    裕
 総 務 部
  部     長     小 島  健 市
  会計管理者兼会計課長  洲 尾  計 邦
  人事秘書課長      松 田    眞
  総 務 課 長     山 田  隆 司
  総務課長補佐      武 知  省 吾
  総務課行政係長     徃 田  秀 樹
 企画財政部
  部     長     神 元    崇
  財 政 課 長     二 宮  隆 久
  財政課長補佐      松 本  一 繁
 市民福祉部
  部 長 心 得     岡 村  清 利
 建設農林部
  部     長     二 宮    勝
  新産業担当部長     松 岡  良 明
 長浜支所
  支  所  長     西 岡  敏 博
 肱川支所
  支  所  長     今 宮  雅 司
 河辺支所
  支  所  長     高 木    昭
 農業委員会
  事 務 局 長     蔵 田  伸 一
 教育委員会
  委  員  長     兵 頭  史 彦
  教  育  長     叶 本    正
  教 育 部 長     清 水  一 志
 公営企業
  病 院 事 務 長     垣 内    哲
 監   査
  委     員     小 泉  勝 明
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出席事務局職員
  事 務 局 長     城 戸  秀 光
  次     長     池 田  悦 子
  専門員兼調査係長    菊 地  敏 宏
  議 事 係 長     谷 野  秀 明
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議事日程     
  平成21年8月21日 午前10時 開 議
 日程第1
  会議録署名議員の指名
 日程第2
  第 90号議案 平成21年度大洲市一般会計補正予算(第3号)
  第 91号議案 平成21年度大洲市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
  第 92号議案 平成21年度大洲市国民健康保険診療所特別会計補正予算(第2号)
  第 93号議案 平成21年度大洲市介護保険特別会計補正予算(第2号)
  第 94号議案 平成21年度大洲市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
  第 95号議案 平成21年度大洲市駐車場事業特別会計補正予算(第1号)
  第 96号議案 大洲城管理条例の制定について
  第 97号議案 大洲市税条例の一部改正について
  第 98号議案 大洲市立肱川風の博物館・歌麿館条例の一部改正について
  第 99号議案 大洲市総合福祉センター条例の一部改正について
  第100号議案 大洲市国民健康保険条例の一部改正について
  第101号議案 臥龍山荘条例の一部改正について
  第102号議案 一級河川肱川広域基幹河川改修事業及び市道天貢線道路改良事業(平成21年度分)の施行に関する委託契約の締結について
  第103号議案 平成20年度大洲市企業会計決算の認定について
  (全議案に対する質疑並びに市政全般に対する質問、委員会付託)
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本日の会議に付した事件
 日程第1 会議録署名議員の指名
 日程第2 第90号議案〜第103号議案
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午前10時00分 開 議
○岡孝志議長 これより本日の会議を開きます。
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○岡孝志議長 本日の議事日程は、お手元に配付してあるとおりであります。
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○岡孝志議長 まず、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、4番福積章男議員、5番山本光明議員を指名いたします。
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○岡孝志議長 次に、日程第2、第90号議案から第103号議案までの議案14件を一括して議題といたします。
 全議案に対する質疑並びに市政全般に対する質問を行います。
 通告がありますので、順次発言を許します。
 まず、水本保議員の発言を許します。
○13番水本保議員 議長
○岡孝志議長 水本保議員
〔13番 水本保議員 登壇〕
○13番水本保議員 皆さんおはようございます。
 質問に入りますまでに、先日急遽御逝去されました大森市長さんの心からの御冥福をお祈りいたします。
 それでは、通告に基づきまして順次質問をいたします。
 我が大洲市におきましては、現在財政の困窮、これは非常に警戒しておるところでございます。平成17年の公債費比率、これは23.1%でございましたけれども、現在はやや改善されまして22.3%、わずかに改善されたものの相変わらず危機的状態にあります。早くこの状態から脱するためいろいろと取り組みをされておりますけれども、なかなか思うようにいかないようでございます。
 その対応の一つとして、現在大洲市が保有しております遊休地の売却を計画されておるところでございます。私もでき得る限りこの財政難を改善するためにと思いまして、この市有財産の売却に対しましては、以前2件の売却紹介をさせていただいております。今回も、少しでも早くまた高く、将来性の効果的な思いから、質問と御提案をさせていただくわけでございます。
 今回、売却が予定されております旧かんぽの宿の処分に関してでございます。
 この施設は、平成17年1月7日に旧肱川町が郵政公社から購入し、合併後の新大洲市に引き継がれまして、以来4年間、有効利用法を検討されておりましたが、今年の6月議会において処分にかかわる経費が計上されました。今後、地域の活性化も含め一つの道筋ができましたことに対して、大変期待いたしておるところでございます。今年中には購入希望者の入札も行う予定と伺っておりますが、現在手続等がどの程度進んでおられるのかお尋ねをいたします。
 次に、施設の活用についてでございます。
 近年、高齢化の進行により老健施設の入所希望者は年々増加し、待機者もかなり多く、どの施設も約150人から200人の方が入所を心待ちにしておられる状態でございます。
 そのような中、この物件は1万平方メートル以上の眺望豊かな地形でありまして、冷泉の利用も可能なことから、老人福祉施設としてこれ以上の条件が整った場所はないと思われます。
 私がある企業に試算をしてもらったところによれば、訪問介護、グループホーム、介護つき有料老人ホーム、ショートステイ等を開設することにより100人以上の利用者が見込まれ、施設職員も30人程度必要となることから、それに伴う雇用の創出にもつながるものと思われます。
 肱川流域の活性化のみならず税収の増加、これも見込まれるところでございます。そしてその上、土地も高額で売却できることが望めるのではないかと思います。
 そういったことから、今回の処分に当たっては、老健施設を運営することを条件に入札業者を募集してはどうかと考えるところでございます。理事者の見解をお伺いいたします。
 次に、生活介護支援サポーター養成事業についてお尋ねいたします。
 現在、少子・高齢化社会の中、独居老人は年々増加しており、近隣のコミュニケーションの希薄化により、隣は何をする人ぞ的な社会情勢にあります。私たち人間として生を受けたものすべて、せめて人生の終えんくらいはだれかに見守られながら往生したい、またそうさせたいものであります。気がつけば死後数日経過していたというような孤独死だけは防ぐのも社会の責務と考えております。
 この老人の孤独死の問題にこたえるため、平成21年5月28日発、厚生労働省老健局振興課が生活介護支援サポーター養成事業実施要項を定め、各地方行政に対して採用するよう通知があったものでございます。
 この事業の内容は、私なりに要約すれば、独居老人、要支援、要介護老人の見守り役の創設と理解しております。この事業により、コミュニケーションの再構築並びに血の通ったきめ細かな温かい地域づくりに資するものであります。財源につきましても国の補助率100%であり、ぜひとも早急に取り組むべきであると考えております。理事者の御見解をお伺いいたします。もし適用されるようであれば、いつごろどのような方法で行われるのか、ともにお伺いをいたします。
 最後に、東大洲地区への大型店舗進出に伴う周辺部の水害対策についてであります。
 まず、大型店舗が大洲道路東側へ出店を検討されているとのことでありますが、このことに関して、現在市はどの程度把握され、今後どういった対応を考えておられるのかお伺いをいたします。
 次に、出店される場合でありますが、計画されております地域は、平成7年の梅雨前線豪雨や平成16年の台風16号に伴う大雨で甚大な浸水被害を受けた地域でございます。
 幸いなことに、ここ数年は集中豪雨などによる浸水被害は発生しておりませんが、近年は異常気象によるゲリラ豪雨などが各地で発生しており、この大洲地域でもいつ起きてもおかしくない状況であります。
 そうしたことから、出店を計画されている場所は浸水対策の盛り土で敷地をかさ上げすることが考えられます。
 一方で、当該地を含む周辺は内水はんらん時の遊水地となっております。出店後、過去のような洪水が発生した場合、かさ上げされた部分の約20万トンの水が行き場を失い、被害をさらに拡大させることが懸念されます。
 現在、この場所は盛り土の規制区域になっていないようでありますが、今後どのような取り組みをなされるのか、また企業に対して何らかの義務づけをされるのかどうかお伺いいたしまして、私の質問といたします。
○清水裕市長職務代理者 議長
○岡孝志議長 清水市長職務代理者
〔清水裕市長職務代理者 登壇〕
○清水裕市長職務代理者 ただいまの水本議員さんの御質問中、私からは旧かんぽの宿の処分についてお答え申し上げます。
 まず、現在の進捗状況でございますが、土地全体の境界確認を終えまして、山鳥坂ダム建設事業に伴う代替予定地等の分筆など、今回売り払いの対象とする土地の確定を行っているところでございます。
 また、この業務と並行いたしまして、土地、建物の鑑定評価を実施しておりまして、順調に作業が進めば12月中旬には入札を実施できるものと考えております。
 次に、議員御提案の利用目的を定めた処分につきましては、先ほど御発言いただきましたように、この施設の周辺は愛媛県立自然公園に指定されている眺望豊かな場所でございまして、福祉施設の立地場所としては申し分ないものと考えております。
 しかし、介護老人保健施設は愛媛県が指定、監督権限を有しておりまして、愛媛県では5つの圏域に分けて施設整備を行っております。大洲市は八幡浜・大洲圏域に該当しておりまして、この圏域の施設の整備状況は国の定める基準を大幅に上回っているところでございます。
 このようなことから、現在愛媛県が策定しております介護保険事業支援計画では、要介護者の数に対しまして施設へ入所される方の割合について目標値が定められております。現在の当圏域における介護老人保健施設を含む介護保険施設等の状況はこの目標値を上回っているため、これら施設の新設、増床は原則として認められていない状況でございます。
 この土地、建物の処分の方法につきましては、地方公共団体の契約は原則として一般競争入札によらなければならないこととなっておりますので、旧簡易保険保養センターの土地、建物につきましては、肱川地区の地域活性化のため、福祉施設事業者はもとより、広く民間事業者による利活用を前提に一般競争入札による売り払いを実施したいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、答弁とさせていただきます。
○神元崇企画財政部長 議長
○岡孝志議長 神元企画財政部長
〔神元崇企画財政部長 登壇〕
○神元崇企画財政部長 水本議員御質問中、東大洲拠点地区における大型店舗出店の現状についてお答えをいたします。
 東大洲地区の大洲道路東側の部分になりますオズメッセの反対側の農地に、現在も市内にホームセンターを出店されておりますダイキ株式会社が新たなショッピングセンターの建設を計画されております。その敷地面積は約10万5,000平方メートル、店舗面積が約2万1,000平方メートルという計画でございます。
 平成19年5月に当市に対し出店の意思表明がございました。当市といたしましても、この地区が大洲拠点地区内でありますので、開発に必要な条件整備を行うことといたしました。
 現在は、農用地区域の除外及び農地転用許可、さらに都市計画の分野で地区の特性に応じてルールを定めます地区計画の導入、それや用途地域の拡大、変更等につきまして関係機関と協議を進めているところでございますけれども、その中で農用地区域の除外及び農地転用につきまして、国の方針が食料自給率を高めるため優良農地を保全するという規制強化に向けた流れとなっておりますため、その協議が難航している状況でございます。
 ダイキ株式会社におかれましては、当初から事業着工までにはある程度の期間がかかることは想定しているということでありますが、当市といたしましても、当面農地にかかわるもろもろの規制を乗り越えることに集中をいたしまして、国、県及びダイキ株式会社と継続して協議を進めてまいりたいと考えております。
 また、この農地関連の協議の進捗状況を踏まえながら、用途地域等の指定、それと商業調整、そういったことをあわせまして検討の上、計画の支援に努めてまいりたいと考えております。
 現状は以上のようなところでございますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、以上お答えとさせていただきます。
○岡村清利市民福祉部長心得 議長
○岡孝志議長 岡村市民福祉部長心得
〔岡村清利市民福祉部長心得 登壇〕
○岡村清利市民福祉部長心得 私のほうからは、生活介護支援サポーター養成事業の促進についてお答えをいたします。
 厚生労働省では、介護保険などの行政サービスと地域の日常的な支え合いのすき間を埋め、地域で生活をしている高齢者の方々の多様なニーズにこたえるための支援方法が必要という考えから、サポーターを導入することとされております。また、このサポーターについては、介護福祉士、ヘルパーなどの専門職とボランティアの中間的な位置づけで養成することとされております。
 当市におきましては、既に大洲市社会福祉協議会で実施されております在宅福祉推進委員、見守り推進委員、大洲市地域福祉サービス事業、いわゆる介護キップ制度である協力会員、サロン事業のお世話人などが同様の活動をされておりますが、より血の通ったきめ細かな温かい地域づくりのためにも、議員さん御指摘のとおり、この事業への取り組みが必要であると考えております。
 しかしながら、この養成事業の取り組みは、既存の地域ボランティア活動と重複する部分が多いため、実施に当たりましては、地域福祉の見直しや人材底上げの面も想定し、活動内容を検討してまいる必要がございます。
 来年度からの実施に向け、現在実施要項等の作成など準備を進めているところでございまして、今後社会福祉協議会、在宅介護支援センター等と協議を進めてまいりたいと考えております。
 事業実施に際しましては、現在活動されている方々や介護に関心をお持ちの一般の方に講座を受講していただき、在宅福祉の推進に向け、地域に密着した生活介護支援サポーターとして養成、研修を実施してまいりたいと考えておりますので、議員各位、また市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 以上、お答えとさせていただきます。
○二宮勝建設農林部長 議長
○岡孝志議長 二宮建設農林部長
〔二宮勝建設農林部長 登壇〕
○二宮勝建設農林部長 水本議員さん御質問のうち、東大洲拠点地区開発に伴う盛り土規制につきましてお答えをいたします。
 議員さん御指摘の大洲拠点地区内の大型店舗進出に伴います埋め立ての影響につきましては、大型店舗の進出を計画しております企業におきまして、盛り土規制と同等の約5,000トンの貯留施設が計画をされております。
 また、洪水時の内水による東大洲地区の浸水被害を軽減するためには、都谷川樋門から排水ポンプによる強制排水が必要であり、肱川水系河川整備計画におきまして、下流域の河道整備の状況を勘案しながらポンプ施設が整備されることになっております。
 しかしながら、下流域の整備状況から、現段階では排水ポンプ車による冠水軽減が図られている状況であります。内水はんらんにつきましては、雨量確率が10分の1程度であれば、ポンプ車による内水排除を実施しますと人家の浸水被害はないと伺っております。
 また、現在は用途指定が未指定のため盛り土規制区域外となっておりますが、開発可能な状態になれば盛り土規制区域として一体的な規制が必要となることから、適正な開発が行われるよう進出企業の計画につきまして順次指導してまいりたいと考えております。
 なお、外水はんらんにつきましては、矢落川左岸の暫定堤防をかさ上げする必要があり、肱川流域治水対策特別委員会でも審議をされておりますが、鹿野川ダムの改造や下流域の整備状況を見ながら段階的なかさ上げを要請していきたいと考えております。御理解をお願い申し上げまして、お答えといたします。
○13番水本保議員 議長
○岡孝志議長 水本保議員
〔13番 水本保議員 登壇〕
○13番水本保議員 1点だけお願いをいたしておきます。
 いろいろと縛りがあろうと思います。数字的にも、また介護保険等、いろいろあると思いますけれども、現在150人ないし200人という待機者があると、そういう事実も踏まえまして、絶対的に必要だということを私は声を大にして申し上げたいと思います。
 どうぞそのことを踏まえまして、前向きに取り組んでいただくことをお願い申し上げます。
○岡孝志議長 次に、大野新策議員の発言を許します。
○29番大野新策議員 議長
○岡孝志議長 大野新策議員
〔29番 大野新策議員 登壇〕
○29番大野新策議員 日本共産党の大野新策であります。
 質問に入る前に、15日に逝去されました大森市長に対しまして哀悼の意を表したいと思います。病気療養中の大森市長は、6月の議会での私の質問に対しまして、病を押して出席をされ答弁をされた、あの姿が公式の場での最後の姿となりました。大洲市の課題や残事業が多く残された中で、任期途中での御逝去は、本人はもとより御家族の皆さんにはざんきの念にたえないことで、残念の一言では済まされないことと思いますが、どうか安らかにお眠りいただきたいと思います。衷心から御冥福をお祈りいたします。
 さて、私は今議会が最後の質問となります。これまで、市政の問題点や課題について市民の目線でただしてまいりました。これからも市政の課題として問題となると思われる数点について、改めて伺っておきたいと思います。
 まず第1点目は、学校給食センターの建設についてであります。
 これまで、建設地はどこになるのかと注目をされてきましたけれども、今議会の冒頭、建設予定地を冨士用地に決めたと報告をされました。説明を聞いておりますと、この用地は旧家畜市場の代替地として、これまで子牛育成場として畜産農家が管理運営してきたところのようであります。
 この場所は、合併前の議会で私の質問に対して、市長は、当初より畜産農家の数は減ってきておるけれども、そして運営も難しくなってきているけれども、農家の利用がある限り続けていくと答弁をされた場所であります。
 老朽化している給食センターを早く建てかえて、安心・安全な給食をという子供たちや親の願い、これは場所がどこになろうとも建設されればそれでよいというものではないのであります。
 これまで、私は阿蔵・高山用地の利用計画を前提に給食センターの建設をと、たびたび質問をしてまいりました。当時、理事者は阿蔵・高山用地での建設を念頭に置いて、建設場所は給食配送の時間的なルートの問題、給排水施設の問題、道路整備などの検討が必要だと答弁をしてこられました。なぜ、重要施策推進諮問会議でこれまで答弁されてきた阿蔵・高山用地から冨士用地へ予定地が突然変更されたのか、決定の経過についてまず具体的に報告を求めるものであります。
 学校給食センターなどの計画というのは、広く市民や父母に関係する重要問題であります。計画は、議会の議論を通じて広く市民の意思や声が反映されるべきであると思うのであります。
 今回の提案を見ますと、平成19年5月、議会にも諮らずに小学校の統廃合計画を検討委員会の決定だということで、市内28校の小学校を12校に統合すると発表されたのと同じように、給食センター予定地の発表も重要施策推進諮問会議の決定ということで提案をされたわけであります。これが異議なしで採択をされるということになりますと、市議会というのは何のためにあるんかと市民の批判を受けることは間違いありません。市民に対して報告と説明、合意を得るためにも説明会を開くべきと考えます。説明会を行う計画はあるのか、重ねて伺いたいと思います。
 また、副市長は、センターの建設は24年度中の供用開始を目指し、整備手法の検討も行っていると説明をされました。私ども日本共産党大洲市委員会が行いました市民アンケートでは、給食センターは広域でやるべきだという意見は37%、旧市町村の施設を充実して実施すべきという意見が62%となっております。多くの市民が旧市町村で行うべきとの意見であります。
 大洲市に1つの給食センターとなれば、今でも毎日4,000食余の給食をつくり、旧市内の幼・小・中に配食をしておりますけれども、長浜小、肱川の小・中学校にも配食するということになれば、さらに大量の給食をつくることになります。決められた時間に配食するためには、給食調理師の労働強化にもつながります。献立はすぐ調理できるような簡単なものにかえる必要も生まれてまいります。今でも多くの冷凍食品が使用されておりますけれども、さらにふやすことにつながるわけであります。
 旧市町村の給食センターを充実して運営するならば、冷凍食品を減らして地元の生鮮食料の比重を高めることは間違いありません。市民の声を今どのように市は受けとめておられるのか、見解を伺います。
 また、建設と運営につきましては、これまでPFI方式の導入も視野に入れているとの答弁もあり、多くの市民と親御さんは注目をしております。運営は、前段でも触れましたように、市民の声は民営化ではありません。改めて、直営で運営されるように要望するものであります。
 1つ目の最後に、重要施策推進諮問会議と議会の関係、位置づけについて理事者の見解を伺っておきたいと思います。
 質問の2点目は、学校給食の地産地消についてであります。
 6月議会でも質問がありましたけれども、地産地消の拡大の立場から、改めて伺いたいと思います。
 教育長は、地産地消の観点から、地産地消拠点施設などの流通機構を活用し、生産者情報の共有化、組織化を図りながら、地元農水産品の拡大を図りたいと答弁をされました。
 給食センターがまとめた平成20年度の野菜、果物産地別集計表を見ますと、県内産で賄われている食材が32%、そのうち市内産は18%となっており、大洲市の特産品と言われるキャベツ、タマネギ、大根、ジャガイモ、白菜などの多くが県外から購入されていることがわかります。
 教育長が答弁されたように、生産者の情報をつかみ、組織化を図ることが重要でありますけれども、年間を通じて利用する野菜などの情報をJA、生産者、出荷組合などに提供し、計画的な出荷体制がとられるならば、安全な野菜を子供たちに今以上に大洲の生鮮野菜が提供できることになります。
 種をまいてから収穫までには時間がかかります。右から左というわけにはいきませんけれども、計画的な生産と安定的出荷は十分可能であります。野菜農家にはそれだけの技術があると私は確信をしております。
 JA、生産者、出荷組合等との協議などは具体的にはどのように行われているのか伺いたいと思います。また、これは農政にも関係する問題でもありますし、農政担当課の対応も伺いたいと思います。
 また、給食センターが生鮮野菜などの月別使用計画などを示して、JAや野菜専門部会などの生産農家とこれまでに話し合ってきたことが具体的にあるのか、説明をしていただきたいと思います。
 今、給食センター建設ということとあわせまして、地産地消をどれだけ進めていくかという点では、市の誠意が示されていると思いますけれども、市の本気度を示すためにも話し合いというのは重要と考えます。改めて見解を伺います。
 3点目は、阿蔵・高山用地の開発についてであります。
 塩漬け土地として長年放置されてきた阿蔵・高山用地の開発について、市としてどうような利用計画を持っておられるのか、改めて伺いたいと思います。
 また、重要施策推進諮問会議では、阿蔵・高山用地の開発についてどのような審議が行われているのか伺いたいと思います。
 阿蔵・高山用地に公共施設を張りつけて開発を進める姿勢を示すことが、今必要だと思います。今後の課題として先送りすることは許されません。また、旧市町村の重要課題として諮問会議で検討されている事業は何があるのか、具体的に説明を求めるものであります。
 4番目は、大森市政の重要施策でありました茶葉産業の振興策についてであります。
 今3,000平米で実証試験を行っておりますけれども、市長の思い入れが強く、現場を見た限りでは現状は市長の思いとは大分かけ離れているとしか思えないのであります。
 茶葉産業の主体となる生産法人などの組織は確立できたのかどうか、意欲のある農家を組織するためにも、各地域に実証地を広げ、生産組織をつくることが必要だと6月議会でも質問をしたところでありますけれども、その後の取り組みはどのようになっているのか伺いたいと思います。
 最後に、伊藤園との連携が強調をされてまいりましたけれども、どのような約束事があるのか、契約はされているのか、明らかにしていただきたいと思います。
 質問の最後は、鹿野川ダムの改善についてであります。
 8月9日の大雨の後、濁流が下流に放流され続けている状態を見まして、これでは下流の河川にヘドロがたまり、アユは育たない。漁協の皆さんがいつも言われている言葉を現実のこととして改めて実感をしたところであります。上流のダムの水は濁りが取れてふだんの状態になっているのに、現在も濁った水が放流をされ続けております。市は現状をどのように把握し認識しておられるのか、率直な意見を聞かせていただきたい。
 私は8月9日の雨の後、13日に鹿野川ダム工事事務所の市原課長に面会をし、濁りをなくするためには発電の取水口の改良をする必要があると申し入れをいたしました。市原課長は、発電用の取水口の改良は洪水吐きトンネルとセットで改良する計画があると言われました。
 しかし、発電用の取水口の改善、これは私は長年この議会でも要求してきた者の一人として、それだけの説明で納得はできないのであります。洪水吐きトンネルと切り離して改良すると、そして濁り対策を早急に進めるということを改めて申し入れをしたところであります。山鳥坂ダムの事務所にも申し入れてほしいとの返事でありましたけれども、改めて工事事務所のほうにはお伺いするということを約束して帰ったところであります。
 市は、この濁り対策に一番効果がある発電用の取水口の改良、これは洪水吐きトンネルとセットではなくて、一日も早く改良するよう国土交通省に事業化をするよう申し入れるべきだと思いますけれども、見解を伺います。
 また、これまで大洲市は、肱川の清流を取り戻すために県や国交省に対してどのような対応をしてこられたのか、具体的な経過の説明を伺いたいと思います。
 以上で通告に基づく私の質問を終わります。質問に取り上げた項目というのは、今後の市政をどなたが担当しても避けて通れない大きな課題だと考えます。今後構成される議会にも引き継がれるものと確信をするものです。理事者におかれては忌憚のない答弁をお願いをいたしまして、私の発言を終わります。御清聴ありがとうございました。
○清水裕市長職務代理者 議長
○岡孝志議長 清水市長職務代理者
〔清水裕市長職務代理者 登壇〕
○清水裕市長職務代理者 ただいまの大野新策議員さんの御質問中、私からは茶葉産業振興策についてお答え申し上げます。
 茶業の振興につきましては、本市における耕作放棄地の再生と地域農業の活性化を図るため、長期的展望に立った土地利用型作物として緑茶栽培の推進を図ろうとするものでございまして、農業に造詣の深かった大森前市長の魅力と活力に満ちた農業農村プロジェクトでございます。
 現在、地権者の意向調査や国営団地における栽培候補地の検証など、引き続き事業推進のための準備を進めており、計画どおり農業生産法人の設立など生産体制の確立に向け、JAを初め関係機関と協議を重ねているところでございます。
 また、実証実験につきましても、現在設置しております実証圃において植栽条件や生育条件について一定の成果が得られており、今後大規模圃場での植栽、栽培管理について検証を進めるため、実証面積の拡大を検討しているところでございます。
 次に、緑茶栽培への農家の参画についてでございますが、大規模圃場での緑茶栽培は多額の初期投資が必要であること、また一定基準を満たした品質管理など技術的課題もあるため、当面は農業生産法人のみによる生産が適当であると考えております。今後、栽培方法や生産指導体制が確立された段階で、参画を希望する生産者への働きかけなど生産体制の拡充に向け、順次検討してまいりたいと考えております。
 次に、伊藤園との契約についてでございますが、当市における生産体制が確立された段階で、行政と伊藤園とで茶産地育成に向けたそれぞれの役割などを内容とする茶産地育成に関する協定書を締結し、この協定に基づき茶業の推進を図ることとなる予定でございます。
 なお、取引価格などの詳細につきましては、伊藤園と実際に生産を行う農業生産法人とで長期的な契約を締結することとなっておりまして、まずは茶産地育成協定の締結に向け、協定内容等について慎重に協議を重ねることが重要であると考えております。
 茶業の振興につきましては、本格的な収穫まで約5年の歳月を要することや、その間生産ラインなどの設備投資が必要となるなどの課題があると認識しており、新体制においても健全な経営が図られるよう生産体制の確立に向けて検討を重ねてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 以上、お答えとさせていただきます。
○小島健市総務部長 議長
○岡孝志議長 小島総務部長
〔小島健市総務部長 登壇〕
○小島健市総務部長 それでは、阿蔵・高山用地に関する御質問にお答えをさせていただきます。
 阿蔵・高山用地の経緯につきましては、これまで御説明申し上げておりますように、大洲農業高等学校の畜産施設移転候補地として大洲市土地開発公社が取得したものでございます。
 しかし、その後大洲農高の畜産科が廃止になりましたことにより、市としては温泉開発によるウエルネスパーク構想や学園都市構想などを検討してまいりましたけれども、いずれもその実現には至らなかったというものでございます。
 このような状況の中、市といたしましては、大洲市土地開発公社の経営改善を目的として、平成18年3月に経営健全化計画を策定し、約37ヘクタールの土地を市のほうで再取得いたしております。
 塩漬け土地の解消計画と申しましょうか、この阿蔵・高山用地の活用計画につきましては、平成16年11月の阿蔵・高山用地整備検討班会の報告書をもとに、公共施設用地や企業誘致候補地などさまざまな可能性について検討をしてきたところでございます。
 しかし、財政状況の悪化から、現在大洲市では公債費負担適正化計画を策定し、平成24年度決算時を目標として財政健全化に向けての取り組みに邁進をしているところでございまして、財源確保の観点からも具体的な利用計画の策定には至っていないというのが現状でございます。
 一方、このような中で、将来の開発計画にはならないような、いわゆる直接影響しないエリアのうち、森林として存続させることによって水源涵養機能等の増進につながるというように考えられる場所については、選定をいたしまして、国、県等の補助事業や森林ボランティア活動を導入した森林整備を実施しているところでございます。
 今後の具体的な利用計画につきましては、さまざまな角度から精査をいたしまして、財政状況などをよく勘案しながら、地域の活性化が図れる整備計画として検討を続けてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御指導、御協力をお願い申し上げる次第でございます。
 以上、お答えとさせていただきます。
○神元崇企画財政部長 議長
○岡孝志議長 神元企画財政部長
〔神元崇企画財政部長 登壇〕
○神元崇企画財政部長 大野新策議員御質問中、重要施策推進諮問会議と議会の関係、会議の議題、この2点についてお答えを申し上げます。
 まず、重要施策推進諮問会議の役割につきましては、昨日武田議員の再質問の際、お答えをさせていただきました。
 改めて申し上げますが、この設置は市民と行政との協働による住みよい大洲市づくりに向け、本市の重要施策推進の方向性あるいはその実現のための方策等につきまして、幅広い市民等の視点から調査及び審議し、御提言をいただくことを目的としたものでございます。
 また、議会と諮問会議との関係につきましては、行政側としての方針を決定するに際しまして、そのことができるだけ独断専行的なことにならないように、その方針の中に市民の皆様の日ごろのお考えなどをできれば反映をさせ、その上で議会の皆様に御相談とか御報告を申し上げまして最終決定としてまいりたい、そういう趣旨のもとにこれまでも特別職報酬審議会や情報公開審査会あるいは企業誘致調査委員会といった執行機関の附属機関を設けまして、事案発生の都度御審議をお願いしてまいりましたが、それらと同じような位置づけの組織として設置をしたものでございます。
 次に、御質問の阿蔵・高山用地の開発に係る審議につきましては、現時点におきます利活用計画が、さきに総務部長が申し上げましたように具体的には至っていない状況でございますので、諮問会議の議題としては取り上げておりません。
 昨日も申し上げましたが、これまで開催をいたしました諮問会議は、学校給食センター建設用地の選定に係る案件のみでございます。ただ、御指摘の用地の開発は大洲市にとりまして重要な問題、施策でございますので、今後その具体的な利活用についての検討が進みまして、審議のたたき台となるような計画案が煮詰まりましたら、この会議にお諮りすべき案件としてテーブルにのせたいと考えております。
 また、お尋ねのありました旧町村における重要課題として諮問を検討しております事業も現時点ではない状況でございます。
 今後におきましては、広報やホームページ等を活用いたしまして、こういった会議、結果等の周知には努めてまいりたい所存でございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、以上お答えとさせていただきます。
○二宮勝建設農林部長 議長
○岡孝志議長 二宮建設農林部長
〔二宮勝建設農林部長 登壇〕
○二宮勝建設農林部長 大野議員さん御質問のうち、鹿野川ダム湖の濁り対策につきましてお答えをいたします。
 まず、現状についてでありますが、ダム湖では、上流河川より洪水時の濁った水が貯留され、洪水後徐々に放流されるため、下流河川の濁りが続く場合があります。
 現在の鹿野川ダム湖の状況につきましては、表層部分では濁りの濃度が低くなっておりますが、肱川発電所の発電放流設備の取水口付近の高さでは高い濃度の濁りとなっており、下流河川の濁りが続く現象を生じていると伺っております。
 このことから、選択取水設備を設置することにより、貯水池内の濁りの少ない水を取水することで下流河川への水温や水質に配慮した放流を実現することになっており、早期の完成を期待しているところであります。
 次に、施工の優先順位についてでありますが、トンネル洪水吐きの工事については、正常流量を維持する観点から、鹿野川ダムの運用を行った状態、つまり水中施工で実施する予定と伺っております。
 一方、選択取水設備と発電放流管の接続工事につきましては、仮設で貯水池内の締め切りを行う工事となるため、施工時の安全性を考慮し、水位を下げた工事を予定されております。これらの工事工程から、トンネル洪水吐きによる放流が可能となった時点以降に選択取水設備等の工事が着手されることとなっており、御理解をお願いいたします。
 次に、国、県への要望等についてでありますが、肱川の清流を取り戻すためには、大洲市だけでなく肱川流域全体での取り組みが必要であります。
 平成14年に肱川流域5市町、国及び県で設立した肱川流域清流保全推進協議会では、平成30年までに昭和30年代の水質に回復することを目標に活動をしております。
 また、西予市、内子町、大洲市で構成いたします肱川流域総合整備推進協議会においては、肱川の清流復活のために、肱川水系河川整備計画を基本とした事業の早期着手、早期完成、ダム湖の水質保全対策の積極的な推進、水質改善施設整備事業自治体への財政支援、森林整備事業への積極的な支援などを毎年国及び県に対して要望をしております。
 大洲市といたしましては、下流河川の濁りが続く現象を早期に改善したいと考えており、選択取水設備を含めました鹿野川ダム改造事業が一日でも早い完成となるよう、今後とも国、県に対しまして強く要望していきたいと考えておりますので、御理解をお願い申し上げまして、お答えといたします。
○清水一志教育部長 議長
○岡孝志議長 清水教育部長
〔清水一志教育部長 登壇〕
○清水一志教育部長 それでは、私のほうからは、学校給食センター建設予定地並びに学校給食の地産地消についてお答えをいたします。
 まず、学校給食センター建設予定地を冨士用地に変更した理由を伺いたいとのことでございますが、先ほども御答弁申し上げましたように、阿蔵・高山用地につきましては、現時点において具体的な全体計画の策定に至っていないなどの状況から判断いたしまして候補地から除外されたものでございます。
 なお、建設予定地の決定経過につきましては、昨日武田議員さんの御質問に対し教育長からお答えを申し上げましたとおり、重要施策推進諮問会議の建設用地の選定について諮問するに当たり、比較的規模の大きい、現況が宅地である公有地3カ所を候補地として御提案申し上げ、検討をお願いいたしました。
 諮問会議におかれましては、市が御提案申し上げました候補地の比較、検討など慎重に御審議をいただいた結果、冨士用地が適当であるとの答申をいただいたところでございます。
 その審議過程において、委員さんからは、新たな施設は調理施設としての役割のみならず食育の中心的役割も担ってほしい、またそのためには施設周辺の環境整備にも配慮すべきであるなどの御意見をちょうだいしたところでございます。この答申を受けまして、市といたしましても検討をいたしました結果、答申のとおり冨士用地に建設することで作業を進めることといたしました。
 今後におきましては、現在実施しておりますPFI導入可能性調査の結果を待って整備手法を決定し、整備計画全体の素案ができた段階で議会に御報告を申し上げますとともに、市民の皆様にも広く公表をしてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いしたいと存じます。
 なお、PFI方式についてのお尋ねがございましたが、学校給食センターの運営につきましては、大洲学校給食センター及び長浜中学校給食施設におきまして業務の一部を委託しております。肱川及び河辺につきましては、直営で実施をしているところでございます。
 業務委託の内容といたしましては、大洲学校給食センターが調理、運搬、食器洗浄、ボイラー管理など、また長浜中学校給食施設におきましては調理、食器洗浄などの業務について一括委託しておりまして、特に問題なく安全・安心な学校給食が提供できている現状でございます。
 また、県内の共同調理場における外部委託の状況につきましては、平成20年5月1日現在で、20市町のうち14市町が調理、運搬と何らかの業務を外部委託しております。
 なお、新しい施設の運営につきましては、今後整備手法を検討する段階で決定をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
 次に、学校給食の地産地消についてでございますが、議員さん御指摘のように、平成20年度の給食センターにおける野菜、果物の県内産利用率につきましては約32%、このうち市内産につきましては約18%という状況でございます。学校給食への地元産食材の利用につきましては、コストの面や安定供給の面から課題もございますが、食育の推進や地産地消の観点からも大変重要なことであると認識をしております。
 生産者やJA愛媛たいきなどとの具体的な協議の場は現在まで持ってございませんが、今後の計画といたしましては、現在計画中であります地産地消拠点施設の生産者組織との協議の場を設けていただき、給食センターで使用する食材の年間利用計画をお示しするなど情報提供に努め、生産情報の共有化と組織化を図り、計画的な出荷体制が確立できるよう協力要請をしてまいりたいと考えております。
 地産地消の拡大により、地域で生産された安全で季節感のある食材を少しでも多く利用し、豊かな給食内容となるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、どうか御理解を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上、お答えとさせていただきます。
○29番大野新策議員 議長
○岡孝志議長 大野新策議員
〔29番 大野新策議員 登壇〕
○29番大野新策議員 再質問をさせていただきたいと思います。
 まず、伊藤園との関係であります。
 お茶産業の振興についてでありますけれども、伊藤園との契約というのは、これからどういうふうに受けとめとっていいんでしょうか。
 そしたら、四、五年、生産についてはかかっていく、時間がかかると、そういう中で、今実証地の拡大、それから組織の法人化、そういう点で努力されているというふうに伺ったわけでありますけれども、今の3,000平米で当面は進めるという方針のようでありますけれども、今の状況を見よったら、茶の生育というのは非常に悪いというふうに私は見ております。そういう点で、これから茶の木も30センチ、40センチと育っている部分もありますけれども、四、五年先にこれが収穫できるかと言えば、まだまだ時間がかかるんじゃないかと、そういうふうに理解をしています。その点について、もう少し突っ込んだ御答弁をいただきたい。
 また、阿蔵・高山用地の関係で、大洲市では24年財政健全化を目指して利用計画を立てるという部長の答弁でありますけれども、24年度には、開発公社から阿蔵用地、さらには阿蔵・高山進入道路、約20億円の予算をかけて購入をしたその返済も滞りなく済むという報告を受けています。最初からここへは幸楽園または学校給食センター、こういう公共施設を張りつけると、そのために阿蔵・高山の用地というのは37ヘクで12億3,000万円の予算、そして進入道路は7億1,144万円かけて道路がつけられたり、そういうところでありまして、18年に購入をして、ことしは21年です。この3年間、開発計画が立てられてないという説明では私は納得できません。
 もしそれで納得せよと言うのならば、約1キロ進入道路をつくったわけでありますけれども、水道の工事代も含めまして約7億1,000万円がこの地域に投入されたわけであります。開発の計画もない、予定もないと、こういうところへなぜ投資されたのか、まさに市民の目から見れば無駄遣いであったんじゃないかと言わざるを得んわけであります。もう少しこの点についての深めた説明を求めたいと思います。
 給食センターの問題について伺いたいと思います。
 諮問会議は、市の重要な施策を諮問してもらうと、市の独断専行をさせないと、そのためにつくったんだという答弁でありますけれども、阿蔵・高山用地が外されたというのは、さきの答弁の中にもありますけれども、24年度にはこの借金も返済されると、そういう用地であるわけです。
 その中で、報告された冨士用地、双池用地、それから旧とみす寮敷地と、この3つを提起したということでありますけれども、私は大洲市が今までこの阿蔵・高山用地に公共施設を張りつけるんだという立場をとって進めてこられた施策は何だったのかなというふうに思います。そういう点で、本当に今まで市が公表してきた阿蔵・高山用地への張りつけ、これはこういう理由で外す計画があるんだと、外すんだと、諮問会議の皆さんにそこらも含めて、給食センターの建設をおくらせても構わんのじゃないんですか。その辺を、なぜ24年にこだわっておられるのかも含めて重ねて伺いたいと思います。
 さらに、運営の点について、現在長浜の中学校の給食は給食センターが委託をして長浜で行っている。自校、中学校で行われている。大洲もセンター方式で、旧市内の幼・小・中に配食をして、肱川も給食センターで配食はされている。問題なく運営されているというのであるならば、私はさきの質問で触れました各町村で給食センターを独立して運営をする、そのことが地域の食材を生かした、まさに生きた給食につながるんではないかと思います。その点について改めて関係理事者に伺って、再質問を終わります。
○清水裕市長職務代理者 議長
○岡孝志議長 清水市長職務代理者
〔清水裕市長職務代理者 登壇〕
○清水裕市長職務代理者 大野新策議員さんの再質問のうち、私からは茶葉産業振興策に関する再質問についてお答えさせていただきます。
 実証圃の現在の状況を見ると生育のよくないところがあると、これからどうしていくのかというお問いかけがございました。
 現在約3,000平米の実証圃を実施しておりまして、この実証圃の中で、例えば排水状況に応じて、排水がいいところ、悪いところ、そういうふうな条件がございます。そういうふうなところに応じて実際生育がどうなってくるのか、それからまた天地がえ等の状況、2メーター程度はやっぱり天地がえしなきゃいけないということでございますが、そういうふうな状況などを調べておるところでございます。やはり、特に排水の悪いところではなかなかお茶の木の生育がよくないというふうな結果も出ております。
 そういうふうなことを受けまして、現在この3,000平米という実証圃をさらに1万平米ふやしまして、そして特に伊藤園とのお話の中でも、今後品種、早くお茶ができるもの、わせだとか、それから普通の時期にできるもの、おくてのもの、実はそれを生産することが工場の稼働だとかそのためには必要となってまいります。そういうふうな品種の差に応じて、それぞれどういうふうな育成状況になるのか、そういうふうなものも調べてほしいというふうなことも受けております。
 そういうふうなことから、今後この実証圃をふやしまして、品種によるわせやおくて、そういうふうな時期に応じたお茶の生育がこの大洲の土地でどれほどうまくいくのかどうかというふうなことを、今後また確認していきたいというふうに考えております。
 なお、伊藤園との契約自体がじゃあいつごろになるのか、これから今後ということで、まだ今の段階ではないというお話をさせていただきました。
 まず、2段階を考えておりまして、最初は基本的に協定でございます。それは、生産体制といいますか、現在JAとも協議しておりますが、そういう生産法人等の体制が整った段階で、長期的に伊藤園さんのほうで、要するにお茶を確実に買い取りましょうというふうな協定を結んでいきたいと思っております。
 それから、その後じゃあ具体的にどれぐらいの数量になるのか、また価格はどうなるのかということにつきましては、その後具体的に話が進んだ段階というふうなことになるのではないかなというふうなことを考えながら、現在この茶業の振興策を進めておるところでございますので、どうぞ皆様方の御理解を賜りますようお願いを申し上げまして、再質問の答弁とさせていただきます。
○小島健市総務部長 議長
○岡孝志議長 小島総務部長
〔小島健市総務部長 登壇〕
○小島健市総務部長 阿蔵・高山用地の開発計画についての再質問でございますけれども、あの土地を取得した経過につきましては、進入道路の建設等も含めまして、本日もこれまでも議会等でたびたび御答弁をしてきたとおりでございますので、その点についてはぜひ御了解をいただきたいと思います。
 ただ、あそこのあの土地、開発公社のほうで持ち続けておりますと金利負担がかなりかかるということで、開発公社の健全化のためにも、市にとってもよろしくないということがございましたので、先ほど申しましたように、平成18年3月に経営健全化計画をつくりまして、国の制度を活用して起債の借り入れを行いまして、市のほうで再取得をして現在に至っているという状況でございます。
 この土地につきましては、市のほうの土地取得造成特別会計で取得をして、そちらのほうで償還をしてきております。その償還の利息の一部については、国のほうの交付税措置もあるという制度を利用して今行っているわけでございまして、その償還が完了いたします平成28年度以降になりますと、それの土地についての償還は完了をしていくというふうなことでございます。
 あそこの土地については公共用地としてというふうな先行取得に今のところなってございます、関連用地もございますけれども。そのようなことで、利用計画に当たりましては県との協議も必要になってまいります。
 それで、造成計画等におきましても、かなり御承知のようにあのような勾配のきつい土地でもございますので、盛り土とか切り土とか、また水道の配管の計画とか、いろんな計画、総合的に計画をしていきませんといけませんけれども、その大もとになりますのは、やはり財源の状況が現在のような状況でございますので、開発するにしても財源が伴ってまいりますので、そこら辺、お答えをしましたように、その財源の状況等をよく見きわめながら、今後の利用計画については議会のほうとも御相談を申し上げて検討してまいりたいと考えておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと存じます。
 以上、お答えといたします。
○清水一志教育部長 議長
○岡孝志議長 清水教育部長
〔清水一志教育部長 登壇〕
○清水一志教育部長 大野議員さんの再質問にお答えを申し上げます。
 今回の学校給食センターの整備につきましては、大洲学校給食センター、肱川学校給食センター、ともに老朽化をいたしておりますので、その老朽化への対応、及び長浜地区の小学校が給食未実施でございますので、その解消を図るために今回計画をするものでございます。
 運営方法につきましては、大洲、長浜、肱川地域を対象に、大洲地域に1施設、河辺地域につきましてはそのまま存続をする、長浜の中学校につきましてもこれを継続するということで、2センター方式で対応しようということにしたわけでございます。
 議員さん御指摘のように、それぞれの地域に給食センターを存続すべきではないかという趣旨の御提案でございますが、確かにそういうことにした場合のメリットもございますけども、それぞれに存続をさすということにした場合はかなりな投資にもなってまいりますし、また運営体制とも二重投資というふうなことになってまいります。御承知のような現下の厳しい財政状況のもとでございますので、そういったことも総合的に考慮いたしましてそのような運営体制としたわけでございます。どうか御理解を賜りたいと存じます。
 以上、お答えとさせていただきます。
○岡孝志議長 以上で質疑、質問を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案14件につきましては、お手元に配付してあります議案付託一覧表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。
 各委員会におかれましては十分に審査を行い、次の本会議において委員会の審査の経過及び結果について、各委員長の報告を求めることといたします。
 以上で本日の日程を終了いたしました。
 お諮りいたします。
 8月24日から27日は委員会審査等のため休会にしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○岡孝志議長 御異議ないものと認め、8月24日から27日は休会とすることに決定いたしました。
 なお、8月22日及び23日は市の休日で休会となっております。
 8月28日午後2時から本会議を開きます。
 日程は、各委員長の報告並びに議案等に対する審議の続行であります。
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○岡孝志議長 本日はこれにて散会いたします。
午前11時25分 散 会
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