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水道料金の改定のお知らせ(令和6年6月請求分から)
大洲市水道事業は、令和6年4月(6月分)から水道料金の改定を予定しています。老朽化した水道施設の更新や耐震化の工事を進め、将来にわたり安心・安全な水を安定的に供給するための料金改定です。使用者の皆さんにはご負担をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
料金改定が必要な理由
水道事業は、日常生活に必要不可欠な水道水を安定的かつ継続的に供給することを目的に運営しており、その経費に必要な費用は、使用者の皆さんからいただく水道料金によって「独立採算制」により運営しています。
しかし、現在の水道事業を取り巻く環境は、人口減少に伴う料金収入の減少や、施設の老朽化による更新需要の増大など、大変厳しい経営状況です。大洲市の給水人口も毎年減少しており、これに伴い水道料金収入も減少しています。今後も人口減少や、節水機器の普及などにより、料金収入は減少する見込みです。
また、市内には約572kmの水道管をはじめ多くの水道施設があり、設置後40年以上経過した老朽管が約162kmあります。このまま水道料金収入が減少すると、水道管などの更新や耐震化を計画的に実施することが難しくなります。
そこで、これからも安心安全な水道水をお届けするために、料金改定のお願いをすることになりました。
新料金になるのは、いつから?
令和6年6月請求分から新料金となります。
水道事業の現状と見通し
(1)事業概要
- 令和4年度末の給水人口は36,551人。水道普及率は91.0%
- 水道管の延長は572km、その内設置後40年以上経過した老朽管が162km
- 取水施設:27箇所、配水施設:124箇所
- 令和元年度から料金回収率が100%を下回り、料金収入で給水費用が賄えない状況
- 現金預金の減少
(2)水需要の動向について(料金改定をしなかった場合)
(3)使用量の傾向について
(4)水道料金収入・資本的支出の見込みについて
(5)経営収支計画について
(6)水道事業の課題と今後の見通し
- 水道事業は、水道料金を主たる収入源として独立採算により事業運営しているが、給水人口の減少や節水機器の普及により今後も料金収入の減少が続く見込み
- 経常収支計画については、現行料金のままであれば、令和6年度から純利益はマイナスとなるまた、料金回収率は令和元年度から100%を下回り、現金預金は令和7年度からマイナスとなる料金改定を実施した場合、令和10年度までは当期利益が出る見込みだが、料金回収率は令和6年度に100%を超えるものの、令和7年度から100%を下回り、現金預金については年々減少し、令和9年度からは不足する見込み
- 資本的支出については、施設の更新費用は減少とならない。加えて、水道施設の事故や災害が発生した場合における復旧費用や、企業債の支払い等に充てるための資金確保が必要
水道料金改定について
(1)改定方針
- 大洲市内の水道料金を統一
- 大洲市全体で水道料金を平均約15%引き上げる
- 引き続き、水道メーターの口径で料金を設定する「口径別料金体系」と、使った水の量が多くなるほど1㎥あたりの料金が段階的に高くなる「逓増型従量料金」の二部料金制を採用
(2)水道料金新旧対照(税抜)