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岡本隊員の日常(No. 28)

更新日:2024年2月1日更新 印刷ページ表示

岡本隊員の日常(No. 28)

​こんにちは。肱川町の地域おこし協力隊の岡本麻里です。

暖冬だなと思っていたら大雪が降り、下旬は徒歩通勤をする日もあった1月でした。凍った道の上で滑りそうになるのは怖かったですが、いい運動になりました。

降り始めた時はあんな大雪になるとは思いませんでした。
(降り始めた時はあんな大雪になるとは思いませんでした。)


1月は2月に行うヒノキの蒸留体験の準備をしていました。

今回の蒸留では、植物の香りを水蒸気蒸留という方法でハーブウォーターとして抽出してみます。たまに野草やハーブの活用法でハーブウォーターを自作して使うという手法が出てくるのでやってみることにしましたが、気を付けなくてはならないことがいくつかあり、思っていたよりも少し難しいなと感じています。

実際にやってみないと分からないことも多いので、ハーブウォーターの試作をしました。100mL前後採取できる想定で蒸留したところ、たっぷり160mL以上採ることができ、わずかに精油が浮いているのも確認できました。香りは思っていたよりも弱く、空間にスプレーしてもあまりわかりませんでした。手や布に吹きかけて嗅げば匂いが感じられたので、ハンカチなどにスプレーして香りを楽しむといった使い方ができそうです。また、針葉樹は樹脂が多いため鍋のヤニ汚れが心配でしたが、無水エタノールで拭けば落ちてくれて一安心しました。

採取した蒸留水をスプレーボトルに入れているところです。

蒸留をイベントで行うなら原理も簡単に説明できた方がいいと思い色々調べてみたら、化学が苦手なのと思っていた以上の奥の深さに、いまだにあまり理解できていません。水蒸気蒸留法はドルトンの分圧の法則が大きく関わるようですがその法則の存在を完全に忘れていました(高校化学の範囲だそうです)。蒸留一つでこんなに化学の沼に足を取られるとは…難しいですが楽しいです。

ところで、最近ハーブウォーターを使ったクラフトジンやモクテルなどが一部で作られているそうで、肱川の野草で作ってみたら面白いんじゃないかと非常に興味があります。まずは家にクロモジとカキドオシがあるので、蒸留してみて飲んでみたいです。また、鍋の底に残ったお湯は入浴剤や湿布として使えそうなど、調べれば調べるほど蒸留の面白さにはまっていく感覚があります。イベントが終わっても自分で色々と実験して、ドリンクやアロマクラフトを作ってみたいと思います。


今回のイベントは開催一か月前に定員になりました。参加者さん全員が初めてお会いする方で、見つけてくださって本当にありがたいです。植物ってこんな風に役立てることもできるんだ、という面白さが少しでも感じられるようなイベントになるよう準備していきます。​

 

情報提供のお願い

食べられる野草や木の実について詳しい方、レストランで提供する料理の材料として使う野草を提供していただける方を探しています。
また、こんな野草が食べられるよといった情報や子供のころ食べて遊んでいた野草や木の実についても調べています。
情報をご存知の方、岡本までお知らせいただけますと幸いです。

ポスター 野草を探しています! 冬 表ポスター 野草を探しています! 冬 裏