本文
岡本隊員の日常(No. 23)
岡本隊員の日常(No. 23)
こんにちは。肱川町の地域おこし協力隊の岡本麻里です。
朝夕は随分と過ごしやすくなってきました。これから少しずつ暑苦しさから解放されるというのに日が短くなるのが寂しいです。今年も五郎のヒマワリを見逃しお祭りにも一つも行けませんでした。夏らしいことをほとんどできずにこの時期になってしまいましたが、実りの秋を楽しみにしようと思います。
さて、今月は長めのお休みをいただいて「森林インストラクター養成講習」を受講しました。森林のことを学びに東京まで赴き、8日間のうち1日だけある実習を除いてずっと建物の中でひたすら勉強する日々でした。
講義では森林生態系や森林の機能など大学で勉強したことの復習だったり(大学は農学部でした)、森林の生物などすでに知っていたことのより深い話や、初めて聞くことだらけの林業の知識など幅広く学びました。「森林」という一つの切り口でこんなにもたくさんの分野を学ぶのかと思う学習量でした。
実習では高尾山へ行きました。名前はよく聞くけどどんなところなのか全く知らなかった東京の山は、都心から電車で1時間で行けるのにとても自然豊かな気持ちのいいところでした。ただ、この日は途中から大雨で目的地まで行けず残念でした。次は晴れている日に行ってみたいです。
高尾山では、肱川でもよく見かける植物や初めて名前を知る植物、ナラ枯れ、山に残る戦争の遺構、人工物と砂利道での水の流れ方の違いなどを観察しました。ガイドをしてくださったのは東京の森林インストラクターの方でしたが、話し方やその内容、実際にいろんなものを触ってみる観察手法など、観察会の参考になることをたくさん勉強させていただきました。また、あの深い知識技能に追いつくまでにはいったいどれだけ時間がかかるんだろう…とも思いました。
(左:ヤブミョウガ 中:ミョウガ 右:ウリノキ)
(左:戦時下で供出された杉の根の流木 中:高尾599ミュージアム 右:高尾山付近の風景)
講習を受けた8日間は確かに大変に思うところもありましたが、それ以上にとても楽しかったです。大学時代、どんなに勉強が難しくて泣きそうになっても、レポートがうまく書けずに眠れなくてもずっと楽しかった感覚を思い出しました。
今回の講習を受けた目的の一つに、「どのように森林や自然とかかわっていきたいのかを考える」ということがあったのですが、講習の中で森林セラピーとその効能のことが出てきて、これが私のやりたいことと近いのかもしれないと思いました。森林での活動を通して、人を癒したり元気にすることです。
ひじかわ野草企画でやっているような自然の中での遊びを通して、誰かを元気づけられたらいいなと思います。生き物の名前などはすぐに忘れてしまうかもしれませんが、「楽しかったな、気分転換になったな」と思ってもらえるようなことができたら嬉しいです。拠点も計画もまだまだ何もありませんが、何かしらの形で実現していきたいと思います。
※おまけ※
東京では本とCDを山ほど買い込みました。物を手に入れやすいのは都会の特権ですね。そのかわり田舎では自然の美しい姿をたくさん見られると思います。肱川に来てすぐの頃は出かける先や買うものの選択肢の少なさが辛かったのですが、最近はのんびりした雰囲気の中で、季節の移り変わりや自然の中から美しいものをたくさん見出せるようになりました。
帰りの飛行機までの少しの時間を使って浅草寺に行ってきました。人が多すぎてあまりお寺の風情を味わうことはできませんでしたが、いろいろなご縁をいただいたことを感謝してきました。参拝後は近くのアイス屋さんへ。モンブランソフトがおしゃれでおいしく、とても東京を感じました。
情報提供のお願い
食べられる野草や木の実について詳しい方、レストランで提供する料理の材料として使う野草を提供していただける方を探しています。
また、こんな野草が食べられるよといった情報や子供のころ食べて遊んでいた野草や木の実についても調べています。
情報をご存知の方、岡本までお知らせいただけますと幸いです。