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岡本隊員の日常(No. 20)
岡本隊員の日常(No. 20)
こんにちは。肱川町の地域おこし協力隊の岡本麻里です。
梅雨入りしましたね。湿気で蒸し暑かったり雨で寒かったりしてまだまだ調節できる服を着る必要がありそうです。
5月はひじかわ野草企画「夏の初めの野草観察会」の準備と実施、また6月のイベント「ドクダミチンキづくり」の準備を同時並行で進めていました。まだまだイベント準備や運営には慣れていませんが、スケジュール感は少しつかめてきたと思います。
観察会は最初なかなかお申し込みがなく不安でしたが、当日は5名の方にご参加いただきました。参加者さんの中には植物、地質、虫などに詳しい方もいらっしゃって、学ぶことの多い観察会になりました。なかでも「地学と植物は一緒に勉強すべき。地質によって生育する植物が全然違ってくる」という言葉がとても印象的でした。高校では地学に全く触れず、大学の土壌学も難しすぎてあまり授業をとっていませんでしたが、ちゃんと勉強しようと決めました。
観察会に初めて参加された方にも「楽しかったです」と言っていただけでよかったです。秋にも観察会を行いますので、ご興味ある方はお気軽にご参加いただけたらと思います。
当日の詳細はひじかわ野草企画のブログに記載しています。是非チェックしてみてください。
6月のドクダミチンキの試作もしました。片手で持つには重いくらいドクダミを摘んで、「採りすぎたかな」と思いながら作っていましたが、ほとんど使ってしまいました。いろいろやり方はありますが、チンキづくりは思っていたよりも植物が必要なのだと思いました。
手順自体はとても簡単なものなので、心配事といえば花の時期がイベント当日までもってくれるかどうかということのみです。野のものを相手にする上での宿命ですね。花を思うように採れなかった時のことも考えてはいるのですが、花に効能が集中するという話も聞いたことがあるので、なるべく花をたくさん収穫したいと考えています。とはいえ自分ではどうにもできないことなので、準備を進めながら気楽に構えていようと思います。
活動とは少し離れるようなお話ですが、先日奈良で行われた薬草と発酵のイベントに遊びに行ってきました。様々な薬草料理を食べたり、薬膳の基本を習い、その理論に基づいて薬草茶を作ってみたりしました。薬草料理の先生いわく、湿気がある山間部の薬草は気候が暖かくなってもおいしいそうです。ということは、肱川の野草もおいしいものがたくさんあるのではと思います。
ほかにも発酵調味料を使うと出汁を使わなくても味にコクが出ることや、薬膳はおいしくいただくことが大前提で、おいしいと思えなければ薬膳ではないというお話など知らなかったことをたくさん学びました。特に薬膳が面白くてはまりそうです。
参加したかった別のイベントが申込終了してしまっていたため急きょ奈良へ行くことにしましたが、とても楽しく勉強にもなった旅行でした。
この日のお昼ごはんをいただいた精進料理のお店で、お店の方から「野草のこと勉強しているんですね。なら全国を旅してまわらないといけませんね」と言われました。イベントで忙しくしていて忘れかけていましたが、今年度やりたいことの一つに野草活用先進地の視察があることを思い出しました。野草企画の予定を変更して、私が視察先で学んだことを肱川風にアレンジして皆さんにお伝えするというのも面白そうです。
6月はイベントだけでなく、地元の方に野草提供を呼びかけるポスター製作もする予定です。7月のイベントまで少し余裕があるうちに作りたいと思います。
情報提供のお願い
食べられる野草や木の実について詳しい方、レストランで提供する料理の材料として使う野草を提供していただけそうな方を探しています。
また、こんな野草が食べられるよといった情報や子供のころ食べて遊んでいた野草や木の実についても調べています。
ご存知のことがある方は、岡本までお知らせいただけますと幸いです。