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中村隊員の日常(No.14)
中村隊員の日常 (No.14)
みなさまこんにちは、協力隊の中村です。10月は柳沢での就農に向けての準備や退任後に向けた生業づくりでマルシェへの参加。五郎地域に昔からある境木(ボケ)の活用ということでブランコや休憩所の製作、盆栽教室などをさせていただきました。
柳沢での活動は就農予定地の草刈りや地域行事への参加をしました。
五郎地区の肱川が氾濫したときに畑の境がわからなくならないようにするための境木『ボケ』は治水対策と共に氾濫することが少なくなり境木としての役割が弱くなりました。木が大きく育ち、畑が日陰になるなど悪影響がでたり、関心を持つ人もいなくなってしまいました。
そんな状況の中、五郎地域の若手農家さんからボケで何かできないかと相談を受けました。ボケの剪定や刈込をして農家さんが休憩できる場所や子どもたちが遊べるような空間になれば面白いということでブランコやドーム状の木陰になる休憩スペースを作成しました。
この活動をきっかけに大洲市の農業に興味を持ってもらい、大洲のボケの文化に興味を持ってもらえたらうれしいなと思っています。
マルシェへの参加は緑肥に使われる五郎地域のヒマワリと野草の花束を作り、お金にならなかったものへの価値付けや、7月に起業しました大洲の植物を使った花屋『THUGIKI』のマーケティング調査も含めて松山で行われたマルシェに参加をしてきました。結果は興味を持ってはもらえることが多くありましたが、販売方法や見せ方など工夫する要素はまだまだあるなと感じました。今後も退任後の生業づくりにも力を入れていきたいと考えています。
盆栽教室は中央公民館で行われたもので、すべて大洲の山から採ってきた植物で寄せ植えの盆栽を作ってもらいました。お子さんにも多く参加していただいて素敵な作品が完成していました。この活動をきっかけに何気なく過ごすと気が付かない植物や自然、盆栽や庭園・生け花など日本人的な文化に少しでも興味を持ってもらえたらうれしいなと思っています。