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治水対策の推進について

更新日:2014年12月4日更新 印刷ページ表示

治水対策の推進

 大洲市の中心を蛇行しながら貫流する「一級河川肱川」は、全国的にも珍しい川が山より先にできた先行性河川であり、河口が狭隘な上に河川勾配が緩やかなため、洪水が吐けにくい地形となっています。特に河川が集中する大洲盆地は、昔から水害の常襲地帯として有名な地域でした。

 その大洲盆地の中心に位置する東大洲地区は、平成5年に『八幡浜・大洲地方拠点都市地域』に指定され、産業拠点地域として発展してきましたが、平成7年7月の梅雨前線豪雨災害をはじめ、平成16年・平成17年洪水等、これまでに甚大な浸水被害を度々受けてきたことから、当地域をはじめ肱川流域の治水安全度の向上は、今後の大洲市の発展のために必要不可欠な緊急な課題となっています。

 大洲市では、古くから治水に対する努力が続けられてきましたが、本格的な治水対策は、昭和18年の大洪水の翌年から旧大洲町を中心に築堤工事が始まり、昭和35年に鹿野川ダム、昭和57年に野村ダムが完成し洪水調節機能の整備と河道の整備が図られてきました。しかしながら、河川整備状況は無堤地区や暫定堤防等が多数残っており、まだまだ治水安全度が低く、安全安心のまちづくりとは程遠いものとなっています。

 現在は、肱川とともに生きるまちづくりを目指し『肱川の清流復活・安全・安心の肱川づくり・親しみのある肱川づくり』に取り組んでおり、その具体的な方策として、平成16年5月に策定された、中下流域の河川改修と新たな山鳥坂ダム建設、及び鹿野川ダム改造を三本柱とする『肱川水系河川整備計画』を国土交通省、愛媛県と一体となって推進しているところです。

 今後も、『大洲市総合計画』『肱川水系河川整備計画』に基づき、上下流のバランスを図りながら、流域住民の安全で安心な生活環境の確保と、良好な水辺環境の整備・保全、豊富で清冽な流れの復活に向け着実に取り組んでいきます。

平成16年台風16号による浸水被害を受けた東大洲地区

東大洲地区洪水時航空写真

平成22年3月に完成した多田地区堤防

平成22年3月完成の多田地区堤防

鹿野川ダムの改造

鹿野川ダム改造イメージ

設備概要

 
1.トンネル洪水吐、ゲート改造洪水調節機能の増強
2.選択取水設備設置正常流量の確保、水温・濁水の改善
3.曝気装置の設置、底泥除去貯水池水質改善

大洲市が目指す未来
大洲の今