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木造十一面観音立像

更新日:2016年12月26日更新 印刷ページ表示
名称 木造十一面観音立像(もくぞう じゅういちめん かんのん りゅうぞう)
指定種別 国指定
種別 彫刻
指定年月日 大正元年9月3日
数量 1躯
所在地 大洲市長浜町沖浦
所有者 瑞龍寺

概要

本像は、大洲市長浜町沖浦の瑞龍寺に本尊として安置され、毎年4月17日にのみ御開帳される仏像です。

瑞龍寺は、肱川河口左岸の伊予灘が一望できる地に位置し、通称を「沖浦観音」という臨済宗妙心寺派の寺院です。

この像は、平安期の作品とされます。像高163.6cm、頭部から腮(あご)まで37.9cm、面幅17.9cm、臂(ひじ)張り43.6cmで、一木造りの立像です。面相は端麗でやや長く、また写実的なプロポーションは官能的な美しさを感じさせます。

作家の井上靖さんも、若き新聞記者時代(昭和15(1940)年)に本像に出会って以来、この美しさに魅せられたと随筆に記しています(『美しきものとの出会い』文藝春秋、1973年)。

この像は、はじめ阿弥陀寺(山口県下関市)にありましたが、平安末期の平家滅亡後、平清盛の菩提を弔うために清盛寺(せいじょう じ、内子町小田)に移されたとされています。

江戸期には、如法寺(大洲市柚木)の盤珪禅師の手を経て、第3代大洲藩主・加藤泰恒の手に移ります。泰恒は、参勤交代の海上安全や海事繁盛を祈願して瑞龍寺を造営し、本像を本尊として祀ったとされています。

写真

 木造十一面観音立像 木造十一面観音立像

 

位置図