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名称 | 絹本著色釈迦三尊像及び十六羅漢図 (けんぽん ちょしょく しゃかさんぞん ぞう および じゅうろくらかん ず) |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
数量 | 3幅 |
指定年月日 | 昭和40年4月2日 |
所在地 | 大洲市中村618の1(大洲市立博物館内) |
所有者 | 如法寺 |
三幅一対(3つで1組)で描かれている本図は、中央となる掛軸に、釈迦(しゃか)、文殊菩薩(もんじゅ ぼさつ)、普賢菩薩(ふげん ぼさつ)の三尊が描かれ、左右の掛軸には、十六羅漢(釈迦の弟子で代表的な16人)が彩色で描かれています。一説には、中国 南宋時代(1127~1279年)の作品といわれています。
如法寺に収蔵された経緯については不明ですが、後年に造られた箱の蓋裏に「張思恭筆」「延宝二甲寅年正月下旬泉州南郡麻生郷小瀬村之住突妙無誰」と記されていることから、作者は張思恭(ちょう しきょう、中国の仏画師)で、延宝2(1674)年に、南郡麻生郷小瀬村(現 大阪府貝塚市)の突妙(とつみょう)という人物が、この絵に関わっていたことがわかります。
市内において、中世に描かれた仏画は数少ないことからも、貴重な絵画といえます。
絹本著色釈迦三尊像及び十六羅漢図